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2006 年度 実績報告書

ヒューマノイド型ロボットによる摂食・嚥下障害のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16659562
研究機関昭和大学

研究代表者

道脇 幸博  昭和大学, 歯学部, その他 (40157540)

研究分担者 斎藤 浩人  昭和大学, 歯学部, 兼担講師 (20343501)
キーワードシミュレーションロボット / 嚥下運動 / 舌骨 / 喉頭蓋
研究概要

シミュレーションロボットを製作して嚥下運動を再現し、運動のシミュレーションを通じて障害の仕組みを明らかにするのが本研究の目的である。昨年度までに舌運動の解析とロボット上での再現が完了しているので、今年度は舌骨と喉頭蓋の動作解析とロボットでの再現を行った。
1.舌骨と喉頭蓋の動作解析
舌骨に対する喉頭蓋の動きを明らかにするために、舌骨の重心を原点として、舌骨の長手方向をX軸とする直交座標を設けた。その結果、喉頭蓋の舌根部分は舌骨と平行に18mm移動し、先端は平行移動と回転移動の組み合わせであり、最大で舌骨と平行に10mm、鉛直方向に30mm移動することがわかった。
2.ロボット上での舌骨と喉頭蓋の再現
喉頭蓋は形状が非常にわかりづらいため、Sagittal断面のCT画像から下図左に示す3Dモデルを作成し、モデルを基に自由樹脂で製作した。前後方向移動はスライドレールを、回転方向移動は蝶番を用いて、共にMcKibben型アクチュエータでワイヤを引いて再現した。
3.全体構成
ロボットは、ステンレスパイプのフレームに下顎骨とMcKibben型アクチュエータを固定して、ワイヤを引いてロボットを作動させる仕組みである。
4.舌骨と喉頭蓋機構の再現性の検討
開発したロボットの軌跡とX線透視画像から得られた舌骨と喉頭蓋の軌跡を比較した。舌骨の前後2点の軌跡を下図に示す。喉頭蓋の根元と先端の軌跡をFig.17に示す。舌骨における軌跡の誤差は最大で9mmであった。喉頭蓋の最大誤差は、根元は8mm、先端は15mmであった。
5.今後の課題
4次元MRIとX線透視画像から、嚥下に関わる主な器官の動きを数値的に解析し、その結果に基づいて、舌骨と喉頭蓋をロボットで再現した。今後は軟口蓋と咽頭壁の運動解析と再現を行い、全体を構築して一連の嚥下運動再現を目指している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 米飯物性が誤嚥のリスクに与える影響2006

    • 著者名/発表者名
      齋藤真由, 道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本口腔科学会雑誌 55 ・3

      ページ: 162-166

  • [雑誌論文] 四次元MRIによる嚥下時の舌運動と鼻咽腔閉鎖運動、声門閉鎖運動の同時描出。2006

    • 著者名/発表者名
      小澤素子, 道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本口腔科学会雑誌 55・3

      ページ: 113-119

  • [雑誌論文] 四次元MRI撮像法による嚥下・構音メカニズムの解明2006

    • 著者名/発表者名
      道脇幸博, 他
    • 雑誌名

      日本歯科医学会雑誌 25

      ページ: 87-92

  • [雑誌論文] Colonisation on the tongue surface by respiratory pathogens in residents of a nursing home-a pilot study2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Sumi, H.Miura, Y.Michiwak i, et al.
    • 雑誌名

      Gerodontology 23

      ページ: 55-59

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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