研究概要 |
1、bone marrow stromal celとβ-TCPブロックの3次元培養(BMSC/β-TCP複合体の形成) フィッシャー系6〜7週齢雄性ラット大腿骨より骨髄細胞を採取する。骨髄細胞は10%FCS alpha-MEM培地にて培養する。3日後に浮遊細胞を除去し、得られた付着細胞をbone marrow stromal cell(BMSC)とし、さらにBMSCがconfluentになるまで4日間培養を行った。その後、trypsin-EDTA処理を行い、1X10^6 cellsのBMSCとβ-TCPブロックを96-well flat bottom plate中でDEX, vitamin C phosphate,β-glycerophosphateを添加した培地を用いて約3週間の3次元培養を行った。 2、BMSC/β-TCP複合体への遺伝子導入と皮下移植 培養終了3日前にBMSC/β-TCP複合体にHGF adenovirus vectorあるいはFGF-2 adenovirus vectorを感染させた後、同系ラット皮下にBMSC/β-TCP複合体の移植を行った。 3、骨形成について 移植後4週間目に皮下からBMSC/β-TCP複合体を摘出し、組織学的に骨形成について解析を行ったところ、遺伝子導入群において良好な骨形成がみられた。現在、血管形成と骨形成について詳細に解析中である。
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