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2006 年度 実績報告書

高度歯周炎発症モデルマウスを用いた歯周炎発症に係わる遺伝子のマッピング

研究課題

研究課題/領域番号 16659576
研究機関日本大学

研究代表者

前田 隆秀  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70130599)

研究分担者 清水 邦彦  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30328760)
キーワードHSP60 / A.viscosus / micro-CT / 歯槽骨 / 咬耗 / モデルマウス
研究概要

歯周炎の発症は環境要因だけでなく遺伝要因が関与していることが考えられている。しかし、歯周炎が多くのヒトで認められることからヒト家系図による連鎖解析で歯周炎候補遺伝子を探し出すことは不可能なため近交系マウスを用いた萌芽研究を申請した。
1.高度歯周炎発症モデルマウスの確立
当初、高度歯周炎発症モデルマウスの確立のため歯周病関連細菌をMHCの相違が大きく、歯周炎感受性が異なると考えられたC3H系統とB6系統に感染させ,高脂食とDiet2000で240日間、飼育したところ、想定していた高感受性と低感受性が系統問で明瞭に分離することができなかった。しかし,歯槽骨辺縁部の塑造感がマウス間に差異が認められことから,初期歯周炎に関与する候補遺伝子の解明という道が開けたことから本研究結果を専門誌に投稿し、受理を待っている。
2.咬耗モデルマウスの確立
一方、C3H系統に著しい臼歯咬耗がみられ、B6系統にはわずかに認められる程度と系統間に大きな差異がみられた。そこで咬耗状態の2系統間での比較,飼料の性状・組成による違い,経時的変化,咬耗の原因について検討した。
咬耗の評価は,240日にて下顎骨を摘出し,KOHにて軟組織除去後,本学のマイクロCT(TOSCANER-31300μhd;東芝ITコントロールシステム)撮影を行い,3次元解析ソフトTRI/3D-BON(ラトック(株))にて3次元構築し,左右下顎臼歯の咬耗状態を観察した。
咬耗は、種々の飼料中で粉状・高脂食を与えたC3H系統に著しく,露髄を認めた。一方、B6系統では咬耗は少なく有意な差を認めた。そこで、交雑種を作成して咬耗の遺伝形式を検討したところ、F1交雑では著しい咬耗は発現せず、F2交雑では著しい咬耗の発現群と発現がみられない群に分かれた。
以上の結果を小児歯誌に投稿したところ受理された。今後、連鎖解析法を用いて候補遺伝子を解明して行く。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] マウス臼歯咬耗の確立と遺伝要因の検討2007

    • 著者名/発表者名
      小川 京
    • 雑誌名

      小児歯科学雑誌 45巻1号

      ページ: 16-28

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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