• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

生体肝移植に関わる人々の体験と「移植」の意味に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659612
研究機関三重大学

研究代表者

明石 惠子  三重大学, 医学部, 助教授 (20231805)

研究分担者 櫻井 しのぶ  三重大学, 医学部, 教授 (60225844)
中川 雅子  三重大学, 医学部, 教授 (70266211)
辻川 真弓  三重大学, 医学部, 助教授 (40249355)
大石 ふみ子  三重大学, 医学部, 講師 (10276876)
高植 幸子  三重大学, 医学部, 講師 (10335127)
キーワード生体肝移植 / レシピエント / ドナー / グラウンデッドセオリー
研究概要

本研究は、生体肝移植レシピエント、ドナーと家族、看護師の体験から、意思決定の支援、移植術前後の苦痛緩和、QOL向上と社会復帰支援、家族関係の調整など肝移植看護における多種多様なニーズと多面的なアプローチ方法を見いだすことを目的としている。本年度は、関連文献およびインタビューによって得たデータをもとにレシピエントの体験についてグラウンデッドセオリーアプローチによるコーディングを行った。
1.関連文献からみたレシピエントの体験
「生体肝移植」と「看護」をキーワードとして検索した国内文献からレシピエントの体験が述べられていると思われる文献を10件(原著6件、解説4件)抽出し、次のようなコードが得られた。
移植への意思決定プロセス:肝疾患末期状態患者と家族の希望、新しい命への期待、自由に生きられる、身体的苦痛、死への直面と葛藤、社会的役割・家族的役割が担えない、誰かの犠牲のもと、移植に対する価値観の違い、経済的問題
移植術前後のストレス:手術成功の安堵感、術前に抱いたイメージとのギャップ、体力低下への驚き、自信喪失、抑うつ・退行、新しい肝臓と付き合う、ドナーへのいたわり・感謝・罪悪感、
移植後のQOLと社会復帰に伴う問題:拒絶反応を意識した生活、感染予防、健康全般への意識、医療者・家族への依存、自分自身の過小評価、拒絶反応により回復への目標を持つことの困難、移植がとりもつ絆、生きることの意味
2.レシピエントのインタビュー
研究参加への同意が得られたレシピエント1名に対して、生体肝移植後1ヶ月、2ヶ月、4ヶ月目にインタビューし、分析中である。今後、このレシピエントの移植6ヶ月後、1年後にインタビューを行うとともに、対象を広げて検討する予定である。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi