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2005 年度 実績報告書

生体肝移植に関わる人々の体験と「移植」の意味に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659612
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

明石 惠子  名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (20231805)

研究分担者 櫻井 しのぶ  三重大学, 医学部, 教授 (60225844)
辻川 真弓  三重大学, 医学部, 助教授 (40249355)
大石 ふみ子  三重大学, 医学部, 助教授 (10276876)
高植 幸子  三重大学, 医学部, 助教授 (10335127)
井上 佳代  三重大学, 医学部, 助手 (40378295)
キーワード生体肝移植 / レシピエント / ドナー / グラウンデッドセオリー
研究概要

本研究は、生体肝移植レシピエント、ドナーと家族、看護師の体験をインタビューし、グラウンデッドセオリーアプローチによって、それぞれにおける「移植」の意味を明らかにすることが目的であった。平成16年度に明らかになった関連文献からみたレシピエントの体験をもとに、本年度は、レシピエント、ドナー各5名にインタビューを行い、それぞれが移植を決意するまでの体験を明らかにした。
1.生体肝移植レシピエントが移植を決意するまでの過程
対象となったレシピエントは男性3名・女性2名、40歳代1名・50歳代2名・60歳代2名であり、ドナーとの続柄は親子3名・配偶者2名であった。
レシピエントの移植を決意するまでの過程を分析した結果、レシピエントの肝疾患の経過が思わしくないとき、本人もしくは周囲の人によって移植が提案されると、移植への抵抗や期待、ドナーへの感謝、あるいは手術に対する不安などを感じるが、レシピエントは、家族や同じ体験をする人々、医療従事者などに支えられて徐々に移植の決意を固めてゆくものと考えられた。
2.生体肝移植手術までのドナーの体験世界
対象となった5名のドナーは男性1名・女性4名、20歳代1名・30歳代2名・40歳代1名・50歳代1名であり、レシピエントとの続柄は親子3名・配偶者2名であった。
ドナーが移植手術を受けるまでの体験を分析した結果、ドナーは、移植手術の決定とドナーになる決意の二つの決意を同時に行い、ドナーとしての準備を行う過程が明らかになった。また、移植手術決定におけるドナーの関わりは、ドナーになることへの積極性と移植手術推進への関与の程度によって4つのタイプに分類できた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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