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2004 年度 実績報告書

フィリピン・ベンゲット村の全村健康管理活動における国際協力の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16659625
研究機関信州大学

研究代表者

中田 りつ子  信州大学, 医学部, 教授 (80274942)

研究分担者 柳沢 節子  信州大学, 医学部, 助教授 (90200534)
小林 千世  信州大学, 医学部, 助手 (30262736)
湯本 敦子  信州大学, 医学部, 助教授 (10252115)
鈴木 治郎  信州大学, 医学部, 教授 (90226522)
キーワード全村の集団健康診断 / 巡回診療 / 栄養改善 / 有機農業
研究概要

平成16年8月22日から31日まで、研究統括者が出浦医師(佐久総合病院国際保健医療科:JICAと共に当該地で健康管理活動を平成12年から実践)と共にタバオを中心に事前調査に入り、10月に予定の第3回集団検診の日程とその概要を現地スタッフ等と協議・決定、1回目の報告書を入手、2回目の健診報告会に参加した。問診には、5つの地方語が必要であること、問診票の項目が25ページにもおよぶこと、健診後の保健指導がなされていないことなど佐久病院方式との比較の中で明らかになった。
10月15日から31日まで、第3回の集団検診とマウンテン州パラセリスにおける巡回診療に参加した。初回の訪問と資料等から見えなかった以下の課題が明らかになった。
・歯科診療は抜歯が中心であり、20代で歯の全くない人が多数いる。
・受診者の約半数に定職がなく農業を中心とした季節労働で糧を得ている。
・栄養改善といっても必要なものを買う収入がない。
健診は生活全般の問題点を浮き彫りにしているが、その改善のための自助努力とそのための援助が必要であり、以下の活動が始動している。
・鶏を飼い半分は商品、半分は自家消費に回す(5-5運動)。
・農業生産性向上のための土作り:有機農業の専門家の指導を受け、換金作物の検討。
・生活環境の改善のため、便器設置の補助。
しかし、さらなる健康増進のためには生活道路の整備:雨期には大消費地マニラへの道が土砂崩れ等で遮断され特産物のキュウリが輸送できない。簡易下水道の整備:トイレや生活排水は地下浸透で飲料水が汚染。ファミリープランニング:生活困窮者の子供の数が多い。これらの援助を、プロジェクト方式で、費用効果のある方法で援助を検討する必要がある。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2018-02-02  

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