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2005 年度 実績報告書

一次元酸化物ナノ構造体の創製と集合構造制御による高機能化

研究課題

研究課題/領域番号 16685021
研究機関佐賀大学

研究代表者

矢田 光徳  佐賀大学, 理工学部, 助教授 (20274772)

キーワードナノチューブ / ナノワイヤー / 貴金属化合物 / ファイバー / 希土類化合物
研究概要

本年度は、貴金属化合物、希土類化合物、ニオブ化合物、チタン化合物について1次元構造体の創製およびその集合構造制御と物性評価を進めた。以下に概略を示す。
1.貴金属化合物の一つである、ルテニウム化合物の新規ナノチューブの合成に成功した。外径約200〜300nm、内径数十nm、長さ数μm程度のナノチューブである。ナノチューブを構成する壁の厚みは数十nmであり、この壁は負電荷を有する約1.0nmのビス(2-エチルヘキシル)スルホこはく酸イオン相と正電荷を有する約1.4nmのルテニウム化合物相のナノ複合構造から構成されていることがわかった。本研究成果は、(社)日本セラミックス協会第18回秋季シンポジウムにてトピックス講演に選定されるとともに、日刊紙(化学工業日報(2005年9月26日))にて紹介されるなど、本研究成果は大きな注目を集めた。その他にも有機分子の選択や合成条件の制御により、紐状、球状、中空球状など形態を有する種々のナノ構造体の合成に成功した。次年度は、これら新物質のレドックスキャパシタへの応用を念頭に物性評価を進める予定である。
2.希土類化合物に関しては、有機分子を鋳型としたセリアナノワイヤーの合成と応用に関する研究を進めた。機能化の為には数種の希土類元素が共存する化合物(固溶体)を得なければならないため、種々の希土類元素と生成相(ナノ構造)との関係を明らかにし、希土類元素の固溶体の形成の難易度を予想できるようになった。また、ナノチューブの研究成果に対して、"佐賀県科学技術奨励賞"が授与された。
3.ニオブ化合物ナノワイヤーの研究に関しては、ニオブ化合物ナノワイヤーと合成の再現性の向上と酸化ニオブ(Nb_20_5)への変換を行った。特に、種々の結晶構造の酸化ニオブナノワイヤーのナノ構造を透過電子顕微鏡により明らかにした。さらに、光触媒能に関する評価をはじめた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Layered sodium titanate nanofiber and microsphere synthesized from peroxotitanic acid solution2006

    • 著者名/発表者名
      Mitsunori Yada, Yuya Goto, Masafumi Uota, Toshio Torikai, Takanori Watari
    • 雑誌名

      Journal of the European Ceramic Society 26

      ページ: 673-678

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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