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2005 年度 実績報告書

オブジェクト指向型分散地震応答実験フレームワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16686029
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 良和  京都大学, 工学研究科, 助手 (10283623)

キーワード分散実験 / オブジェクト指向 / フレームワーク / ハイブリッド実験
研究概要

昨年度基本設計した実験フレームワークの実装とともに,分散実験への適用を視野に入れたモデルの改良を中心に研究を行った.
1)実験フレームワークにおいて,分散実験をTCP/IPを用いて実施することができるシステムは構築済であったが,よりセキュアな通信を実現できるよう,グリッドネットワーク上に適用可能なよう拡張を行った.具体的には現在アメリカで研究が積極的に進められているNEESプロジェクトで開発されている実験制御用プロトコルNTCPを本実験フレームワークに組み込んだ.これによりセキュアな通信が実現できるだけでなく,アメリカで実施されている既存のプロジェクトの相互利用が容易となる.
2)実験フレームワークで用いている構造解析フレームワークであるOpenSeesに,我が国で鉄筋コンクリート構造等によく用いられている武田モデル履歴則を導入した.またファイバーモデルにより4スパン鉄道ラーメン構造をモデル化し,地震応答解析を実施した.本研究で構築しているフレームワークはOpenSeesとシームレスに結合しているため,大規模な数値モデルを用いたハイブリッド実験の実現可能性を示した.
3)ソフトウェアだけでなく実験用ハードウェアや組み込みソフトウェアの開発を進め,これらをオープンシステムとして公開した.これにより高度な技術を必要とするハイブリッド実験を研究者が容易に試すことができる環境を提供した.
4)カリフォルニア大学バークレー校のMahin教授,Fenves教授と京都大学の実験施設とバークレー校の実験施設を結んだ分散実験について協議し,来年度秋実施を念頭においてフレームワークの拡張を行うこととなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Software framework for distributed experimental-computational simulation of structural systems2006

    • 著者名/発表者名
      V.Takahashi, G.L.Fenves
    • 雑誌名

      Earthquake Engineering and Structural Dynamics Vol.35,No.3

      ページ: 267-292

  • [雑誌論文] Effect of variation of normal force on seismic performance of resilient sliding isolation systems in highway bridges2005

    • 著者名/発表者名
      H.Iemura, I.Taghikhany, Y.Takahashi, S.K.Jain
    • 雑誌名

      Earthquake Engineering and Structural Dynamics Vol.34

      ページ: 1777-1797

  • [雑誌論文] 各種依存性を考慮した滑り型免震支承の数値モデルに関する一考察2005

    • 著者名/発表者名
      高橋良和, 日比雅一, 家村浩和
    • 雑誌名

      応用力学論文集 Vol.8

      ページ: 701-708

  • [雑誌論文] なじみ現象を考慮した滑り型免震支承に関する数値モデルの開発2005

    • 著者名/発表者名
      高橋良和, 日比雅一, 家村浩和
    • 雑誌名

      土木学会地震工学論文集 Vol.28

      ページ: No.177

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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