研究課題
・青森県八甲田山系の二つのCO2噴出地(龍神沼・湯ノ川)と山形県湯殿山神社のCO2噴出地(丹生)の3カ所で大気組成・土壌栄養・植物生理生態パラメータの基礎的測定を行った(Onoda et al.投稿中)。・上記3カ所のCO2噴出地と付近のコントロールサイトから代表的草本(八甲田からオオイタドリ・丹生からオオバコ)を仙台の実験圃場に移植し、一定期間生育させたのち、光合成特性を測定した。噴出地由来とコントロール由来の間で比較すると、多くの性質に違いは見られなかったが、水利用効率などに有意差が見られるケースがあった(Onoda et al.論文準備中)。・丹生のオオバコについては、移植個体を増やし、実験圃場のオープントップチャンバー内で水耕栽培を行い、成長を非破壊的に追跡した。バイオマス分配などに由来間で有意差が見られ、CO2噴出地付近に生育する個体が高CO2環境に適応し、進化している可能性が示唆された。・八甲田山系ではオオイタドリを対象とし、様々な光環境・土壌栄養条件・CO2濃度が個葉光合成特性に与える影響を現地調査した。その結果、CO2の効果は光環境の効果に比べて小さく、多くの特性はCO2濃度に依存していなかった。しかし、葉重/葉面積比はCO2濃度上昇により有意に増加しており、CO2濃度の影響が確認された。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
Annals of Botany 95
ページ: 521-533
Journal of Experimental Botany 56
ページ: 755-763
Physiologia Plantarum 121
ページ: 699-708
Plant, Cell and Environment 27
ページ: 1047-1054
Journal of Plant Research 117
ページ: 481-494
Functional Ecology 18
ページ: 419-425