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2005 年度 実績報告書

バラ科植物における自家不和合性の分子機構と多様性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16688001
研究機関千葉大学

研究代表者

佐々 英徳  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (50295507)

キーワードバラ科 / 自家不和合性 / 雌ずい / 花粉 / S-RNase / F-box遺伝子
研究概要

我々は以前に、配偶体型自家不和合性の花粉S遺伝子を初めて同定し、SFBと命名した。SFBはバラ科・サクラ亜科・サクラ属に属するアーモンド、オウトウ、ウメといったいくつかの植物種から同定されているが、ナシ・リンゴといったナシ亜科植物など他の属からは見出されていない。様々な分類群の種から花粉S遺伝子を同定し、自家不和合性分子機構の多様性を解明する目的で、ナシ亜科に属するリンゴのS遺伝子座の解析を行った。
リンゴのBACライブラリーを用い、S-RNase遺伝子を基点とした染色体歩行を行ったところ、現在までにS遺伝子座領域約300kbをカバーするコンティグが構築された。コンティグを構成するBACクローンの塩基配列の解析を進めているが、この過程で、新規のF-Box遺伝子を見出した。このF-Box遺伝子とサクラ属のSFBとの配列相同性は20〜30%であった。発現様式を解析したところ、花粉特異的に発現していることが確認された。また、この遺伝子は同一Sハプロタイプに2つあるいはそれ以上存在する事が見出された。相同な遺伝子はリンゴと同様ナシ亜科に属するナシからも単離され、やはりそれらも花粉特異的発様式式を示し、単一Sハプロタイプから複数の遺伝子が単離された。花粉特異的発現は花粉S遺伝子の特徴と一致するが、花粉S遺伝子は通常単一ハプロタイプに1コピーがであるため、見出された新規F-box遺伝子が花粉S遺伝子であるかどうかは即断できず、更に解析を進める必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a new class of pistil-specific proteins of Petunia inflata that is structurally similar to, but functionally distinct from, the self-incombatibility factor HT2006

    • 著者名/発表者名
      Sassa H, Hirano H
    • 雑誌名

      Mol Genet Genom 275

      ページ: 97-104

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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