• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

複合型土壌ストレス環境下での作物根挙動調査における新展開

研究課題

研究課題/領域番号 16688002
研究機関北海道大学

研究代表者

実山 豊  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (90322841)

キーワード作物 / 根 / 土壌ストレス / 水動態 / 重水
研究概要

本研究で取り上げている,作物根に対する複合型土壌環境ストレス(乾燥ストレス,塩ストレス,緊密土壌ストレス)には,ほとんどの場合土壌中の水動態が著しく影響している.本研究は,作物育成環境にて水動態をモニターする技術の確立を目指しており,作物根への土壌ストレスの調査基盤として,D20を水のトレーサーとした密閉簡易型の作物育成ポットを製作し,下記の基礎的知見を蓄積しているが.現在,成果公表の段まで至っていない.
1.水動態をD20でトレース可能な透明アクリル樹脂製小型ポットを前年度までに製作し,このシステムから得られたデータをもとに,本試験用機を8台製作した.次年度,実際にD20を負荷し,トレース実験を開始する. 平成16年度申請備品であるFTIR(フーリエ変換赤外分光光度計)によるD20の定量は既にルーチン化され,土壌から蒸散する水蒸気に含まれるD20も,コールドトラップを用いる事で定量化出来ることがわかった.
2.根発展プロファイル画像の画像解析については,撮影状況の変化およびバックグラウンドノイズの除去について勘案中にて,改良途上である.
3.平成16年度申請備品のXRF(エレメントアナライザ)による土壌および植物体の微量要素定量も,手法調整の段階を終え既にルーチン化されており,本試験に備え機器調整中である.
4.複合ストレス負荷および複数作物間での地下コミュニケーション環境を設置するための育成ポット構造に関しては,小型ポット試験による水動態調査結果を踏まえた上で,先述の本試験用機構造に反映した.

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi