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2005 年度 実績報告書

ホウ素中性子捕捉療法における吸収線量制御の高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16689022
研究機関東京大学

研究代表者

石川 正純  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80314772)

キーワード熱中性子検出器 / SOF検出器 / 中性子捕捉療法 / 吸収線量評価 / リアルタイムモニタ
研究概要

検出器の小型化のために、420nm発光のシンチレータと490nm発光のシンチレータを重ねて配置し、1本の光ファイバでシグナルを伝送後、分光フィルタにてシグナルを分離するシステムを検討し、それぞれの光量の約80%を確保して分離することに成功した。残り20%はクロストークとして数え誤差となることが懸念されたが、クロストークによるしきい値を超えるものの割合は非常に小さいため、クロストークによる測定への影響は無視できることがわかった。
一方、治療中のホウ素濃度変化を測定するため、ガンマ線テレスコープ法を併用したシステムの構築を考案したが、照射室外からの測定では、照射室内に遮蔽のために使用されているB_4C壁からの478keVのガンマ線が測定に大きな影響を与えることから、室内にコリメータ検出器システムを配置することを考えた。当初予定していたタングステンコリメータでは、熱中性子との反応により480keVのガンマ線を放出するため、シグナルである478keVとの弁別が困難であることから、鉛コリメータへと設計を変更した。
また、治療中リアルタイム3次元線量評価システム構築のために、データ解析ビジュアライゼーションソフトであるIDL(Interactive Data Language)を用いて、SOF検出器によるリアルタイム熱中性子束データを取り込むシステムを構築した。また、治療計画プログラムJCDSの出力データを取り込み、IDL上で表示させるシステムを構築した。今後、これらのシステムを統合し、リアルタイム3次元線量評価システムへと発展させる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 2003

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] Development of a Wide-Range Paired Scintillator with Optical Fiber Neutron Monitor for BNCT Irradiation Field Study.2005

    • 著者名/発表者名
      M.Ishikawa et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Methods A 551

      ページ: 448-457

  • [産業財産権] 熱中性子束モニタ2004

    • 発明者名
      石川 正純
    • 権利者名
      石川 正純
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2004/000481
    • 出願年月日
      2004-01-21
  • [産業財産権] 熱中性子束モニタ2003

    • 発明者名
      石川 正純
    • 権利者名
      石川 正純
    • 産業財産権番号
      特願2003-276837
    • 出願年月日
      2003-07-18

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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