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2005 年度 実績報告書

形式言語理論および十分統計量を用いたデータ圧縮の設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700008
研究機関湘南工科大学

研究代表者

有村 光晴  湘南工科大学, 工学部, 講師 (80313427)

キーワード無歪みデータ圧縮 / ユニバーサル性 / 十分統計量 / 形式言語理論 / 最尤推定量
研究概要

本課題では、形式言語理論および十分統計量、最尤推定量などの概念を用いて無歪みデータ圧縮のユニバーサル性を簡潔に理解し、新しい方法論に基づいた高性能な圧縮アルゴリズムを提案することを目指して研究を行っている。
今年は、十分統計量や最尤推定量を用いて、現在広く用いられている圧縮アルゴリズムである、a)「文脈モデルを用いた符号化」とb)「ブロック分割に基づく符号化」の2種類に対して、統一的なユニバーサル性の解釈を目指して研究を行ない、以下の結果を得ることができた。
(1)文脈モデルを用いた符号化とブロック分割に基づく符号化め両者に対して、条件つきタイプおよびブロックタイプの定常エルゴード情報源に対する漸近的な十分統計量としての性質を用いてユニバーサル性の証明を行うことができた。これにより、これまで別個に証明されてきたこれらの2種類の圧縮アルゴリズムのユニバーサル性を統一的に理解することが可能となった。
(2)昨年度までは、ユニバーサル性の定義として弱ユニバーサル性を用いて解析を行ってきたが、今年度の解析では強ユニバーサル性を用いて解析を行った。これにより、弱ユニバーサル性を定義として用いていた時に比べて、冗長度の精密な評価が可能となった。また、弱ユニバーサル性を定義として用いていた場合とは、漸近十分統計量とユニバーサル符号の関係が異なることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] An Extension of Asymptotically Sufficient Statistic Method for Pointwise Strong Universality2005

    • 著者名/発表者名
      Mitsuharu Arimura, Hiroshi Nagaoka
    • 雑誌名

      Proc.2005 IEEE International Symposium on Information Theory (ISIT2005)

      ページ: 505-509

  • [雑誌論文] 漸近十分統計量を用いたFV情報源符号の冗長度解析2005

    • 著者名/発表者名
      有村光晴, 長岡浩司
    • 雑誌名

      第3回シャノン理論ワークショップ予稿集(STW05)

      ページ: 41-48

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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