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2004 年度 実績報告書

情報理論的に安全性が保証される暗号技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700009
研究機関横浜国立大学

研究代表者

四方 順司  国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 講師 (30345483)

キーワード情報量的安全性 / 情報理論的な安全性 / 認証子つき暗号化方式 / ステガノグラフィ
研究概要

情報理論的に安全性が保証される認証技術、認証子つき暗号化技術およびステガノグラフィの研究を行った。
まず、情報理論的に安全性が保証される認証技術に関しては、従来の古典的モデルに沿った認証方式において複数の送信者がいる場合、送信者の匿名性を有する認証方式についての強い安全性の概念を提案した。また、この概念の定式化を行うと共に具体的な構成法をも提案した。更に、情報理論的に安全性が保証されるグループ署名についても、安全性の概念の提案、その概念の定式化及び具体的構成法の提案を初めて行った。
次に、情報理論的に安全性が保証される認証子つき暗号化技術に関しては、認証子つき暗号化方式として強い安全性の概念を情報理論の立場から初めて解析した。実際、通常の暗号システムでは、暗号化方式、認証方式をそれぞれ単独で利用するのではなく、共に用いることも多く、これまで計算理論の立場からの研究成果は報告されているが情報理論の立場からの研究成果は我々の成果が初めてのものである。本研究では、情報理論的に安全性が保証される認証子つき暗号化方式としての強い安全性の概念を明らかにすると共に、暗号化方式と認証方式を組み合わせて認証子つき暗号化方式を構築する場合、どのような組み合わせ方であれば安全であるかを明らかにしている。
最後に、情報理論的に安全性が保証されるステガノグラフィに関しては、新たに強い安全性の概念を提案した上で、その定式化を行った。また、既存の暗号化方式から高い安全性を有するステガノグラフィの一般的なプロトコル構成法を提案した。これは、情報理論的に安全性が保証されるステガノグラフィの構築理論として大きな一歩であると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Information-Theoretically Secure Steganography, Revisited2005

    • 著者名/発表者名
      J.Shikata, N.Takanohashi, T.Matsumoto
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2005 Symposium on Cryptography and Information Security (SCIS 2005)

      ページ: 169-174

  • [雑誌論文] 仲裁者を伴うモデルにおける情報理論的に安全な匿名認証2005

    • 著者名/発表者名
      黄瀬和之, 清藤武暢, 四方順司, 松本勉
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2005 Symposium on Cryptography and Information Security (SCIS 2005)

      ページ: 1327-1332

  • [雑誌論文] 情報理論的に安全なグループ署名方式について2005

    • 著者名/発表者名
      清藤武暢, 黄瀬和之, 四方順司, 松本勉
    • 雑誌名

      Technical Report of MICE, ISEC Vol.104,No.730

      ページ: 13-18

  • [雑誌論文] Unconditionally Secure Authenticated Encryption2004

    • 著者名/発表者名
      J.Shikata, G.Hanaoka, Y.Zheng, T.Matsumoto, H.Imai
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences Vol.E87-A, No.5

      ページ: 1119-1131

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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