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2005 年度 実績報告書

情報理論的に安全性が保障される暗号技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700009
研究機関横浜国立大学

研究代表者

四方 順司  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 助教授 (30345483)

キーワード情報量的安全性 / 情報理論的な安全性 / 認証子つき暗号化方式 / ステガノグラフィ / ブラインド署名方式
研究概要

本年度は情報理論的に安全性が保証される認証・署名技術およびステガノグラフィの研究を行った。
まず、認証・署名技術に関しては、情報理論的に安全な認証方式の古典モデルおよび情報理論的に安全な署名方式を利用して、情報理論的に安全なブラインド認証方式およびブラインド署名方式の概念をそれぞれ定式化し、具体的構成法を提案した。ここで、ブラインド署名とは、署名依頼者が署名対象となるメッセージの内容を署名者に秘密にしたまま、署名を付加してもらうことのできる署名方式である。これまで、ブラインド署名は計算理論的に安全な枠組みでは既にその構築方法は知られていたが、情報理論的立場の枠組みでは世界ではまだ構築されていなかった。従って、本成果により、世界で初めて情報理論的に安全なブラインド署名の概念が定式化され、また構成方法も提案されたことになる。
次に、情報理論的に安全性が保証されるステガノグラフィについては、その一般的構成法を提案した。その成果の内容は、ある条件をみたす情報理論的に安全な認証子つき暗号化方式が存在すれば、それを用いて情報理論的に安全なステガノグラフィが構成できるという構成理論である。ここで、ステガノグラフィとは、メッセージの内容は勿論のこと、その存在をも秘密裏に送信するための情報ハイディング技術である。
以上より、上記の情報理論的に安全なブラインド署名およびステガノグラフィに関する成果は、いずれも、情報理論的安全性を有する暗号技術における構築理論において、大きな進歩であると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 情報理論的に安全なブラインド署名方式2006

    • 著者名/発表者名
      原裕樹, 清藤武暢, 四方順司, 松本勉
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2006 Symposium on Cryptography and Information Security (SCIS 2006)

      ページ: 3A4-1

  • [雑誌論文] 情報理論的安全性をもつステガノグラフィについて2006

    • 著者名/発表者名
      四方順司
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 2006年総合大会講演論文集

      ページ: S33-S34

  • [雑誌論文] Authenticated Encryption and Steganography in Unconditional Security Setting2005

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Matsumoto, Junji Shikata
    • 雑誌名

      Proceedings of The 2005 IEEE Information Theory Workshop on Theory and Practice in Information-Theoretic Security

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 情報理論的に安全なブラインド認証方式2005

    • 著者名/発表者名
      原裕樹, 清藤武暢, 四方順司, 松本勉
    • 雑誌名

      Proceedings of Computer Security Symposium 2005 (CSS2005)

      ページ: 241-246

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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