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2004 年度 実績報告書

古典論理に基づく非決定的計算体系

研究課題

研究課題/領域番号 16700012
研究機関京都大学

研究代表者

中澤 巧爾  京都大学, 情報学研究科, 助手 (80362581)

キーワード古典論理 / カリーハワード同型 / コントロールオペレータ / シーケント計算 / 強正規化可能性 / CPS変換
研究概要

本研究では,カリーハワード同型の意味で古典論理と対応する型理論を持つ計算体系に関して以下の二点の研究を行なった.
1.コントロールオペレータを含む計算体系の強正規化可能性の証明
コントロールオペレータを含む計算体系の型理論は,古典論理と対応することが知られている.このような体系の強正規化可能性の証明法としてCPS変換と呼ばれる変換を用いるものがあるが,従来試みられていたCPS変換を用いた証明方法は継続消滅と呼ばれる同じ原因による誤りが含まれている.本研究では,それらの誤りを修正し,CPS変換を用いた強正規化可能性の証明を与えた.さらに,この証明法を実際にde Grooteによる例外処理を表現する計算体系λ^→_<cxn>とParigotによるλμ計算という二つの異なる計算体系に適用することにより,本研究の提案する証明法が,古典論理に対応する計算体系の強正規化可能性の証明に広く応用できる汎用性のあるものであること示した.
2.シーケント計算とそのカット除去に対応する計算体系
シーケント計算に対する項割当て体系,およびカット除去に対応するような操作的意味論に関する研究を行なった.シーケント計算における対称性を,プログラムにおける値と継続の対称性に対応させることにより,「値渡し」と「継続渡し」をともに自由に行なえるような非決定的な計算体系を構築した.この計算手順はシーケント計算のカット除去手続きに対応するものとなることが期待されるが,現段階ではその対応関係は成立していない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] コントロールオペレータをもつ計算体系の強正規化可能性のCPS変換を用いた証明2005

    • 著者名/発表者名
      池田聡, 中澤巧爾
    • 雑誌名

      第7回プログラミング言語およびプログラミング言語ワークショップ(PPL2005)論文集

      ページ: 171-186

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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