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2006 年度 実績報告書

XML処理のためのプログラミング技術

研究課題

研究課題/領域番号 16700024
研究機関東京工業大学

研究代表者

千葉 滋  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80282713)

キーワードアスペクト指向 / Linux / 機械語
研究概要

本年度は昨年度までに開発をおこなったコンポーネントシステム用のアスペクト指向システムであるGluonJ/2005の開発成果を引き継ぎ、Linuxカーネルの実行プロファイルを採取するためのアスペクト指向システムKLASの設定ファイルにこれを応用した。KLASはKerninstを使って動作中のLinuxカーネルの機械語を書き換え、動的にプロファイル採取用のコードを挿入できる。Kerninst自体は低レベルなプログラムインタフェースしか提供しないので、利用にあたってはLinuxカーネルについて高度な知識を必要とするが、KLASはアスペクト指向を応用した抽象度の高いプログラムインタフェースを提供するので、Linuxカーネルについて高度な知識がなくとも利用できるのが特徴である。これを実現するために、まずGluonJ/2005を改造し、KLASのフロントエンドとした。GluonJ/2005はJava言語用の処理系であるが、一方のKLASはLinuxカーネルにコードを挿入するのでC言語用の処理系である。GluonJ/2005をそのまま利用することはできないため、我々はGluonJの処理系全体うち、XMLによるアスペクト記述の読み込みと解釈の部分だけを取り出して、KLASのフロントエンドとした。さらに既存のGNUCコンパイラを改造し、KLAS用にIカスタマイズをおこなった。GluonJ/2005を元にしたフロントエンド、改造したGNUCコンパイラ、Kerninst、そして1今回我々が新たに開発したC言語コードを対象プログラムに埋め込む織り込み器を統合してKLASを完成させた。我々は以上の研究成果を一般に公開するとともに、国際会議The 5th Int'I Conf.on Generative Programning and Component Engineering(GPCE'06)にて論文発表をおこなった。また発表論文に加筆拡張したものを、情報処理学会の研究会で発表し、研究会論文誌に当該論文の採択が決まった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A Dynamic Aspect-oriented System for OS Kernels2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshisato Yanagisawa, Kenichi Kourai, Shigeru Chiba, Rei Ishikawa
    • 雑誌名

      Proc. Of the 5^<th> Int' 1 Conf. on Generative Programming and Component Engineering

      ページ: 69-78

  • [雑誌論文] Program Transformation with Reflection and Aspect-Oriented Programming2006

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Chiba
    • 雑誌名

      LNCS, Springer 4143

      ページ: 65-94

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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