研究課題
ソースプログラムのビューとして、プログラム間の差分を取り上げ、差分の取得や、二つのプログラムの差異を補完していくことで、差分の理解を支援する環境の構築を行なった。また、ユーザがビューを自由に変更できる、ウェブブラウザを利用したソースプログラム閲覧支援システムの構築も行なった。さらに、そのような環境を構築するための基盤技術として、プログラムの表現形式の一つであるStreamCodeの提案と評価を論文として発表した。また、プログラムの実行時のコントロールフローやデータフローをビューとして捉え、フローを理解するために必要な情報を取り出すプローブを自動的に埋め込んだり、取り除いたりする環境について研究を行い、ツールを構築した。これらの研究を通して、基盤技術であるStreamCodeの問題として、ソースプログラムの書換えをツールとして記述すると、その記述が極めて直感的にわかりにくいことを確認したため、ソースプログラムのパターン変換記述を容易に行なうための手法について、検討と試行を行なった。ソースプログラムに対するパターンは、これまではStreamCodeに対する正規表現として記述していたが、対象とするソースプログラムのプログラミング言語に合わせた記述に変更し、その記述からStreamCodeに対する正規表現に変換する手法を取った。また、実際に簡単に実例について検証し、自動的に変換できることを確認した。プログラムに対するパターンは、プログラムに対するビューを定義するうえで不可欠であり、今後も引き続き研究してくことが必要である。
すべて 2006 2005
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情報処理学会シンポジウムシリーズ ウィンターワークショップ2006・イン・鴨川論文集 Vo.2006, No.2
ページ: 51-52
ソフトウェア・シンポジウム2005論文集
ページ: 99-102
情報処理学会論文誌 Vol.46, No.9
ページ: 2326-2336
電子情報通信学会技術研究報告書 Vol.105, No.490
ページ: 43-48