ハイブリッド光ネットワーク(HON)のアーキテクチャにおいて、光バーストスイッチング(OBS)ならび波長ルーテッド(Wavelength-routed : WR)転送モードはネットワークレイヤ層に様々なサービスを提供しできる特徴を有している。本研究における2005年の研究成果は次の通りである。 1.従来のHONへ仮想トポロジーの概念を導入し、新しいネットワークアーキテクチャを提案した。提案した新しいHON構成方式は、OBSとOCS及びOVCS(光仮想回路スイッチング)など技術の利点を兼ね備え、多レベルQoSに支えることができ、異なったトラフィックパターンに適応することが可能である。 2.HONアーキテクチャのスイッチ設計について、バニアン(Banyan)ネットワークは小さい深さと絶対紛失の均一性などの特性を持ち、魅力的な光スイッチング技術である。本研究では、バニアンに基づく光スイッチングネットワークの性能を詳しく分析した。また、水平拡張と垂直スタッキング手法を用い、水平拡張垂直積み光バンヤン(HVOB)系ネットワークを構成できることを示した。本研究では、HVOBネットワーク通信ブロック表現を調べ、ブロッキング確率の上界の分析モデルが開発した。これらのモデルを利用してHVOBネットワークの最大ブロッキング確率が効率的に評価できることを明らかにした。 3.WDMネットワークにおける能動的回復(Active Restoration)スキーマを提案した。特に、新しい分析モデルを開発し、故障が起こった時のWDMネットワークにおける近似的な回復確率の計算が可能であることを示した。詳細なシミュレーション実験を行い、提案したモデルは実験結果に非常に合っていること明らかにした。
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