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2004 年度 実績報告書

アーキテクチャとコンパイラの協調による低消費電力メモリの実現

研究課題

研究課題/領域番号 16700058
研究機関名古屋大学

研究代表者

冨山 宏之  名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (80362292)

キーワード低消費エネルギー / 低消費電力 / アーキテクチャ / コンパイラ / バス / 符号化 / シミュレーション
研究概要

将来のモバイル/ユビキタス・コンピューティング社会を実現するためには、携帯端末で使用されるシステムLSIの消費電力を低減することが必要不可欠である。システムLSIの消費電力のうち50%以上がメモリにより消費されていることを踏まえ、本研究ではメモリの消費電力を最小化することを目的として、ハードウェア(アーキテクチャ)技術とソフトウェア(コンパイラ)技術の両面から研究を行っている。メモリの電力は主として、メモリセル、ビットライン、ワードライン、及び、入出力バスで消費されるが、これらのうち、本研究では入出力バスとメモリセルに焦点を当てている。デバイスや回路技術の進歩に頼らず、アーキテクチャ上の工夫とコンパイラの最適化処理との協調により、バスとメモリセルの消費電力を1/10以下に削減することを目標としている。
平成16年度は、トランザクション当たりのスイッチング頻度を削減するバスの符号化とコンパイラ技術について研究を行った。プロセッサと命令メモリ間のアドレスバスを対象とした。なお、プロセッサとデータメモリ間のバスに関しては平成15年度に研究済みである。
提案手法は、命令メモリは逐次的にアクセスされることが多いという性質を利用して、アドレスバスを符号化する。また、命令メモリに対するアクセスが更に逐次化するように、コンパイラが最適化を行う。この2つの技術により、バスのスイッチング頻度が85%削減されることを実験により示した。消費電力の削減効果を更に高めるためには、メモリのアクセスパタンの偏りを有効に利用する必要がある。そこで、平成16年度には、アクセスパタンを採取するためのシミュレータの開発も行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Impacts of Compiler Optimizations on Address Bus Energy: An Empirical Study2004

    • 著者名/発表者名
      H.Tomiyama
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 E87-A巻10号

      ページ: 2815-2820

  • [雑誌論文] RTOS-Centric Cosimulator for Embedded System Design2004

    • 著者名/発表者名
      S.Honda, T.Wakabayashi, H.Tomiyama, H.Takada
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 E87-A巻12号

      ページ: 3030-3035

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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