研究課題
高速回線の普及に伴い、例えば数千人規模で音声や共有ホワイトボードによる会議などの実時間グループ通信を行いたいといった要求が高まっている。そのようなグループ通信向けのインフラとしてアプリケーション層マルチキャスト(ALM)が最近注目されている。しかしALMの既存研究の多くは基本的に小規模グループを仮定し、マルチキャスト木の構築に単一の管理ノードを仮定している。これにはプロトコル設計が簡潔になる利点があるが、グループ規模拡大に伴い、管理ノードの過負荷などの弊害を生じるため、一定以上のグループ規模には分散管理方式(以下分散型)のALMが望ましい。本研究では、中規模実時間グループ通信向けの分散型ALMプロトコルの考案、設計及び性能評価実験を行った。平成18年度はこれまでに行ったプロトコルの設計、シミュレーションによる性能評価結果により得られた知見に基づき、ALMミドルウェアの設計とJavaによるプロトタイプ実装を行い、大規模テストベッドであるPIanetLab上での性能評価を行った。ミドルウェアは、これまでに提案したALMプロトコルのみならず、既存のALMの比較評価目的も考慮し、集中型もしくは分散制御型、メッシュベースもしくはツリーベースのオーバレイトポロジ、階層型メンバ管理など、それぞれ特長を有するプロトコルを容易に実現可能とするための汎用APIを設計し、共通の実装言語およびプラットフォーム上での比較評価を可能としている。著名な既存のプロトコル(ALMI、NARADA、NICE、OMNI)をミドルウェアを用いて実装し、PlanetLab上で100台程度のノードを用いたストリーミング実験を行い、最大遅延、ジッタ、帯域をはじめとする基本性能と、RDP(Relative Delay Penalty)などALM特有の性能評価指標についての評価実験を行うことでその有用性を確認した。
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