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2004 年度 実績報告書

モバイルアドホック網におけるピア・ツー・ピア情報共有技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700066
研究機関神戸大学

研究代表者

太田 能  神戸大学, 工学部, 助教授 (10272254)

キーワードモバイルアドホックネットワーク / Peer-to-Peer / 動的ハイブリット方式 / インデックスサーバ数 / 最適化 / 検索オーバヘッド
研究概要

本研究の目的は,モバイルアドホック網に適したピア・ツー・ピア技術を開発することにある.そこで本年度は,動的ハイブリッド方式の提案と評価に取り組んだ.動的ハイブリッド方式では,ピア・ツー・ピア情報検索メカニズムの一種であるハイブリット方式をモバイルアドホック環境に適用することで,検索に関わるオーバヘッドの削減をねらっている.評価に関しては,検索のオーバヘッドの見積もりをおこなった.具体的には,ノード数,ファイル生成レート,検索要求レート,検索ヒットレートが検索オーバヘッドに及ぼす影響を定式化することで,最適インデックスサーバ数を導出した.キャッシュ方式には,内容一致方式(Consistent Caching),ローカルキャッシュ方式(Local Caching)を,また検索要求方式には,経歴検索方式(History Query),最新検索方式(Latest Query)を仮定した.
この結果から,キャッシュ方式が内容一致方式の場合,最適なインデックスサーバ数はノード数に比例し,ローカルキャッシュ方式では,ノード数の2/3乗に比例することが明らかになった.また,インデックスサーバが最適数配置されている環境では,パラメータρ(=インデックス生成レート/検索要求レート)が小さい場合,キャッシュ方式として内容一致方式がローカルキャッシュ方式より検索オーバヘッドを小さくでき,また逆に大きい場合,キャッシュ方式としてローカルキャッシュ方式が内容一致方式より検索オーバヘッドを小さくできることが明らかになった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Index-Server Optimization for P2P File Sharing in Mobile Ad Hoc Networks2004

    • 著者名/発表者名
      Chikara Ohta
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE GLOBECOM 2004

  • [雑誌論文] MANETにおけるP2Pファイル共有のための最適化インデックスサーバ数2004

    • 著者名/発表者名
      太田 能
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 CS2004-97

      ページ: 1-8

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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