研究課題
分散システムでグループ通信サービスを提供するため、さまざまな通信プロトコルの研究が行われている。しかし、従来のグループ通信プロトコルの多くは、ネットワークの性能変化や障害といったサービス品質(QoS)の変化に関係なく、固定の方式で一定のグループ通信サービスをアプリケーションに提供している。このため、ネットワークが提供するQoSの動的変化に対して、最適なグループ通信方式をアプリケーションに提供することが困難である。これに対して、本研究で提案する「自律的なグループ通信プロトコル」は、ネットワークが提供するQoSの動的変化に対して、各コンピュータ上のグループ通信エージェントが、アプリケーションの要求を満たすよう最適なグループ通信方式を選択し、かつ他のグループ通信エージェントと交渉しながら、柔軟に対応できる。平成16年度は、複数エージェントの集合をグループとしたグループ通信プロトコルを設計するために必要となる機能と各機能の実現方式を明確にし、工一ジェント間で協調して実現方式を変更するための交渉方式を設計した。また、明確化したグループ通信機能を用いて、自律的なグループ通信プロトコルを実現するためのアーキテクチャを明確にした。更に、明確化したアーキテクチャを基に、ネットワークが提供するQoSの動的変化に対応して、アプリケーションの要求を満たすよう最適なグループ通信機能を選択し、アプリケーションにグループ通信サービスを提供する「自律的なグループ通信プロトコル」の設計を行った。
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すべて 雑誌論文 (6件)
International Journal of High Performance Computing and Networking (IJHPCN) (採録決定済み)
International Journal of Wireless and Mobile Computing (IJWMC) (採録決定済み)
Journal of Applied Systems Studies (JASS) Vol.5,No.2
ページ: 87-96
Concurrent Engineering: Research and Application Journal (CERA) Vol.12,No.3
ページ: 185-194
Journal of Applied System Studies (JASS) Vol.5,No.2
ページ: 179-188