| 研究概要 |
ピアツーピア(以下P2P)ネットワークを利用した情報検索システムの開発を行っている.本年度,以下の2つの機能からなるシステム開発に着手したが,現在のところシステムの一部に不具合があり,その修正作業を行っている.この修正が完了後,システムの動作確認を行い,実際のシステムの効果を検証を進める.
1.情報検票クライアント用エージェント
ウェブブラウザのプロキシ機能を用いて参照を行えるソフトウエアである.このエージェントはP2Pサーバから得られたキャッシュファイル情報に基づき,ローカルキャッシュおよび他のエージェントが持つキャッシュファイル情報を取得するものである.補助金で購入した開発環境上にてC#言語を用いて開発を行っている.このうちP2P検索サーバとの通信部分は動作を確認したが,他P2Pエージェントとの通信に不具合がある.具体的には1)P2Pエージェント間で参照されたキャッシュファイルの転送が行われない場合がある,2)キャッシュファイルが転送された場合でもファイル中に多くの画像ファイルが存在する場合に参照が完全に行えない,というものである.これら不具合は,プログラム中のバグに原因があると考えられ,現在デバッグを行いながらその修正作業を行っている.
2.P2Pサーバソフトウェア
P2Pシステムにおける検索サーバソフトウエアである.補助金で購入したSQLを用いてキャッシュファイルデータベースの構築を行った.また,全文検索システムも実装した。上記1の「情報検索クライアント用エージェント」との通信により,その動作を確認している.
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