本年度は、写真画像を中心としたクロスメディア型コンテンツ統合を、実世界でリアルタイムに行うことを目標として、以下の研究を行った。 (1)携帯電話端末におけるコンテンツ閲覧環境の設計・開発 DocomoおよびVodafone端末を用いて、JAVA言語を用いて表示可能な、クロスメディア閲覧ソフトウェアを開発し、その基本性能および問題点を検討した。 (2)ウェアラブルデバイスを用いたコンテンツ制作支援環境の設計・開発 気圧計・歩数計・GPS等の各種センサーによって取得できる、人間の実世界における行動データを「モーション・コンテクスト」と「ロケーション・コンテクスト」に分離して検討し、その結果、実世界におけるコンテンツ自動設計環境のプロトタイプシステムを開発するに至った。 (3)WEB上のコンテンツを一律に画像として保持し、それらをクロスメディア的に閲覧するためのサーバ機構の設計および開発WEB上のさまざまなコンテンツを画像として取得する専用サーバ機構を開発し、それらを用いてコンテンツ閲覧を行うシステムを開発・ユーザ使用実験までを行った。 (4)写真画像を地図と連動させることによって、さまざまなユーザによる共同の「集合的認知地図」を作成するアプリケーションを開発し、実検証を行い、論文発表を行った。
|