研究概要 |
1.電子メールからの場所情報の取得 異なる組織間での仕事や会議の日程調整は難しい.電子メールやWebでの調整は,自然言語での回答をどう扱うかや,何らかのグループウェアツールを利用しているユーザの利便性をどう確保するかについて解決する必要がある.そこで,電子メール中の自然言語から日程情報を抽出する技術を日程調整のために利用することを考える.電子メールと連携する予定情報管理システムであるMessage Harmonized Calendaring system(MHC)を拡張し,電子メールからの場所情報取得について実装を行い,評価を行なった.その結果,場所情報の自動取得時には,いくつかの誤りを犯しやすいパターンがあることを解明した. 2.来訪者による他者の行き先把握手法の提案 グループウェアの普及と共に,各人の行き先や現在位置を知らせ合う行き先表示板がよく利用されているが,外部の組織の人間と強調する目的で,来訪者のために,オフィスなどの戸口に表示しておきたいことがある.しかしながら,グループウェア用のPC端末をそのまま戸口に設置することは,手間やコスト,外観などに問題がある.また,外部から訪れた不特定者に内部で共有している情報と同等な情報を見せることも安全上問題である.そこで,そらの問題を解決する戸口専用の行き先表示板を実装した.
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