(1)Webプロキシによる個人情報と共有情報の融合の検討 Web上の共有情報と、個々の計算機で管理する個人の情報は通常分離されたままである。同一の場所に保存すると、情報漏えいなどの危険があるため、個別に管理する必要があるからである。しかしながら、両者の情報を同時に参照したい場合などに不都合が発生する。 そこで、個人専用の計算機にそれぞれプライベートなWebやメールのプロキシサーバを用意し、それらと外界、あるいはそれらどうしを連携させる。これによって閲覧性を高めたWebページやメールを仮想的に作成する技術を考案し試作を行った。 (2)既存のメールシステムに適応する迷惑メール対策技術の考案 迷惑メールの問題が深刻になっている。迷惑メール対策を施したシステムリーダーに変更することは、ユーザの負担が大きい。そこで、外界に存在する迷惑メール対策を施したメールリーダを一種のプロキシサーバとして利用する技術を考案した。これによって、自分のメール環境を変えることなく新しい迷惑メール対応技術を容易に導入できる。
|