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2005 年度 実績報告書

時空間情報をもつデータベースからの頻出パターン発掘アルゴリズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700145
研究機関広島大学

研究代表者

森本 康彦  広島大学, 総合科学部, 助教授 (00363010)

キーワードデータマイニング / 相関ルール / 時空間情報 / 時系列パターン / 最適化
研究概要

情報通信社会基盤の発展と,それにともなうデータ収集技術の進展により,データベース,データウエアハウスに格納されるデータ量は飛躍的に大きくなっている.大規模なデータから発見的な手法を用いて有用なパターンを発掘するデータマイニング技術は,データから未知の頻出パターンを発見し,その知見をビジネスに有効利用したいというニーズに支えられながら発展し,様々な分野で応用されている.
マイニング対象のデータベースには,住所などの空間的な位置を示す属性,および,日付や時刻などの時間を示す属性が含まれていることが多い.従来のマイニング技術は,こうした時空間データを単なる文字列,あるいは数値,として扱い,時空間データが本来持っていた時間的,空間的な意味を充分に利用していなかった.本研究では時空間データを含むデータベースから時間や空間,あるいは時空間の相互関係に関する頻出パターンや最適値を発見するための新技術の開発を目標としている.
我々は,これまで空間的な頻出パターンの効率的な発掘アルゴリズムを開発してきたが,本年度は,前年度,実装した「時系列パターン」のアルゴリズムを,実際のPOSデータに適応した.データマイニングへの注目が集まっている反面,個人情報保護への関心も高く,近年は個人レベルでの購買履歴データをマイニングへ利用することが構造的に難しくなっているが,我々の手法は,個人データでなく集計されたからPOSデータから時系列パターンを発見できる手法としても利用できる.この成果は,データ解析コンペティションにおいて発表し,審査員特別賞を受賞した.また,本年度は,近年,注目を集めているセンサーネットワークへの応用についてフィージビリティスタディーを開始した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Optimized Sequential Pattern Mining from Point Of Sales Data2005

    • 著者名/発表者名
      Kazumitsu Yagi et al.
    • 雑誌名

      Proc.of the Int'l Special Workshop on Databases for Next Generation Researchers

      ページ: 12-15

  • [雑誌論文] POSデータからの売上変動パターンの発掘2005

    • 著者名/発表者名
      森本康彦 他
    • 雑誌名

      DBSJ Letters Vol.4,No.2

      ページ: 97-100

  • [雑誌論文] 相関ルールの2部グラフを用いた重要アイテムの発掘2005

    • 著者名/発表者名
      八木一光 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会データ工学ワークショップ論文集(Proceedings of Data Engineering Workshop, DEWS) (電子出版)

      ページ: ID=6A-i7

  • [図書] 人工知能学事典(研究代表者は「空間マイニング」節の執筆を担当)2005

    • 著者名/発表者名
      森本康彦(分担執筆), 人工知能学会 編
    • 総ページ数
      996
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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