研究課題
本年度は、アイデア創発支援環境に必要な情報を提供するシステムを完成させた。まず、インターネット上のWebページを、アイデア発生に有効なWebページのテーマに関わる情報と、それ以外のノイズとなる情報に分類して分割を行なうシステムを完成させた。その上で、分割された各要素の中から、Webページの重要文を抽出する自動要約システム、およびテキスト以外の画像情報として、各Webページに含まれる適切な文字ラベルが付与された画像を、Webページから抽出するシステムを完成させた。また、アイデアの発生に役立つように、できるだけ異なる話題を含むようにWebページを分類して提示するシステムを完成させた。同様に、ラベルの付いた画像情報に対しても、検索語との関係が一定以上存在するものに限定することで、存在する情報全体を画像を並べることにより確認できるシステムを完成させた。次に、アイデアの発生を支援する方法の提案と検証を行なった。ひとつは、多角的な話題収集とアイデアの発散との関係を検証し、結果として多角的な話題収集により、多様なアイデアが生成されることを確認した。また、組み合わせに基づく創造活動を対象として、既存のものの膨大な組み合わせの中から、有効な組み合わせを提示する方法を提案し、現存するアイデア商品の予測が行なえることを確認し、アイデアに役立つデータを判別する指標を生成することができた。最後に、アイデアの生成に役立つ複数の指標をもとに、既存の商品を表すキーワードを組み合わせて、新アイデアの発生を行なうためのインタフェースを試作した。現在作成中のインタフェースは、さまざまな指標の選択と重み付けを試す中で、ユーザの目的に合った指標の生成を支援する。提案するインタフェースを活用することにより、インタフェースを活用しない場合に比べてアイデアの発生数が多くなることが確認できている。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件)
Journal of Network and Computer Applications 28,2
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