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2005 年度 実績報告書

筋のマルチスケールシミュレーションによる深部感覚推定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16700166
研究機関東京大学

研究代表者

大武 美保子  東京大学, 総括プロジェクト機構領域創成・学術統合化プロジェクト研究部門, 講師 (10361544)

キーワードシミュレーション / モデル / 深部感覚 / マルチスケール / マクロスケール / ミクロスケール / 計算基盤 / データベース
研究概要

本年度に得られた研究成果は以下の三点に整理される。
1、マルチスケールシミュレーション並列計算基盤の開発
マクロスケールのヒトの運動の特徴量を高速、高精度に抽出する手法を開発した。具体的には、並列計算ツールであるGXP, MPICH, SCALAPACKを用い、リング状にネットワークしたクラスタでパイプライン処理するシステムや、大規模な行列計算を高速に行うシステムを構築した。
2、データベースに登録されたミクロスケールモデルの統合化手法の開発
運動系全体の状態をシミュレーションするためには、部位により異なるミクロスケールの細胞の性質をモデル化する必要がある。生命科学者により記述された細胞モデルや、解剖学的生理学的知識が、レビューされ、データベースに多数登録されている。これらを活用することができれば、信頼性の高い要素で構成されるシミュレータを構築することができる。データベースに登録されたミクロスケールモデルは、本来単体で動かすように作成されたものであるため、他のモデルと連携が困難である。そこで、これらのモデルを再構築し、統合化するシステム構成法を提案した。即ち、入出力をモデルの中で整理し、再構成したモデルを異なるサーバに分散配置し、計算機毎に計算エンジンがモデルを読み込んで実行する。複数サーバで実行されるモデルの計算を一箇所でモニタリングし、互いに入出力を送受信する。計算エンジンの種類によらず、細胞複合体モデルを構成できるようになった。
3、マクロモデルとミクロモデルのインタフェース手法の開発
マクロスケールで観測される運動データに基づいてミクロスケールの現象を予測するために、マクロスケールの解剖学モデルにミクロスケールの生理学モデルをインタフェースする手法を開発した。これにより、マクロスケールの運動を外部から観測して、ミクロスケールの内部状態を予測できるようになった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (3件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] CHLAC特徴とGridコンピューティングを併用したリアルタイム動作認識2006

    • 著者名/発表者名
      白木孝義, 石黒勝彦, 深野亮, 鴨志田良和, 白井達也, 斎藤秀雄, 田浦健次朗, 大武美保子, 佐藤知正, 大津展之
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.105, no.615

      ページ: 97-102

  • [雑誌論文] 大規模クラスタを用いた高精度なGait認識2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤聡, 堀田勇樹, 金田憲二, 南里卓也, 下畠康幸, 田浦健次朗, 大武美保子, 佐藤知正, 大津展之
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.105, no.615

      ページ: 91-96

  • [雑誌論文] Spinal Information Processing and its Application to Motor Learning Support2005

    • 著者名/発表者名
      M.Otake, Y.Nakamura
    • 雑誌名

      Journal of Robotics Mechatronics Vol.17, No.6,

      ページ: 617-627

  • [雑誌論文] Reassembly and Interfacing Neural Models Registered on Biological Model Databases2005

    • 著者名/発表者名
      M.Otake, T.Takagi
    • 雑誌名

      Genome Informatics vol.16, no.2

      ページ: 76-85

  • [図書] Intelligent Autonomous Systems 9 T. Arai et al. (Eds.)2006

    • 著者名/発表者名
      M.Otake
    • 総ページ数
      1025-1032
    • 出版者
      From Muscle to Brain: Modelling and Control of Functional Materials and Living Systems
  • [図書] Intelligent Autonomous Systems 9 T. Arai et al. (Eds.)2006

    • 著者名/発表者名
      M.Otake et al.
    • 総ページ数
      756-763
    • 出版者
      Autonomous Collaborative Environment for Project Based Learning
  • [図書] Proceedings of the IEEE International Conference on Robotic Systems2005

    • 著者名/発表者名
      M.Otake, Y.Nakamura
    • 総ページ数
      847-852
    • 出版者
      Anatomical Model of the Spinal Nervous System and its Application to the Coordination Analysis for Motor Learning Support System
  • [産業財産権] 運動学習支援装置及び方法、運動学習支援プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体2004

    • 発明者名
      大武 美保子, 中村 仁彦
    • 権利者名
      東京大学
    • 産業財産権番号
      特願2004-263636
    • 出願年月日
      2004-09-10

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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