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2005 年度 実績報告書

音声対話における誤り訂正発話の検出と頑健な対話システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700173
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

北岡 教英  豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (10333501)

キーワード音声対話 / 誤認識 / 複数理解状態 / 効率性 / 自然性 / 言い直し検出
研究概要

一般に、音声対話中ではシステムによる誤認識が生じる。誤認識からの回復のために、確認発話があるが、一般に対話ターン数が多くなる。確認発話を行わなければ、対話ターン数は大幅な削減が期待できが、誤認識したまま対話が進行し、対話中にこれまでの理解と現在のユーザ発話において矛盾が起こり対話が破綻したり、最終的に誤った理解結果に至る。これは、音声認識の結果の第一候補のみを信じて対話を進めることに起因する。各認識において、複数得られる認識候補を有効に用いれば、この危険は低減される。
そこで認識の複数候補に基づいたユーザ発話の理解候補を複数持ち、「あいまいな」理解状態のまま対話を進行する手法を提案した。複数の理解候補には音声認識に基づく信頼度が付与され、システムはユーザ発話の度に、ユーザ発話の複数認識候補と現在の各理解候補を組み合わせることで最新の理解候補を構成する。
この場合、理解候補は対話を繰り返すことで増加していく。そこで、現在の理解候補中から正しいであろう候補を絞り込める可能性が高く(効率性)、かつユーザにとって自然な応答である可能性の高い(自然性)、複数候補の理解にできるだけ共通するシステムの応答を選択する応答基準を対案した。
また、ユーザはシステムの誤認識に対して、同じ内容の繰り返しで訂正しようとするという傾向を利用し、これまでに提案した言い直し発話検出を用い、対話中での誤認識を検出し、上記の理解候補の信頼度を操作することにより、より効率的に候補を絞り理解を進める手法も提案した。
最終的に提案手法を備えた音声対話システムを構築し、実際の対話例において本手法の有効性が見られる対話例を得ることが出来た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 誤認識の修復機能を備えた音声対話システムの構築2006

    • 著者名/発表者名
      矢野浩利, 北岡教英, 中川聖一
    • 雑誌名

      言語処理学会第12回年次大会講演論文集

  • [雑誌論文] Correction Utterance Detection Method for spoken Dialog Systems2005

    • 著者名/発表者名
      Hirotoshi Yano, Norihide Kitaoka, Seiichi Nakagawa
    • 雑誌名

      Proceedings of 10th International Conference Speech and Computer

      ページ: 199-204

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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