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2005 年度 実績報告書

大量カメラの観測情報の相互補完による高精度3次元形状復元

研究課題

研究課題/領域番号 16700174
研究機関京都大学

研究代表者

飯山 将晃  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助手 (70362415)

キーワード視体積交差法 / 照度差ステレオ / EMアルゴリズム / 多関節物体 / シルエット修復
研究概要

観測情報の不正確さに起因する3次元形状の獲得精度の低下という問題に対し,物体を多関節物体に限定することにより精度向上を図るアプローチ,および,多視点で観測された色情報を利用することにより精度向上を図るアプローチ,の2つのアプローチによって精度向上を図った.
まず,多関節物体に限定することによるアプローチでは,多関節物体の各体節が剛体であるという知識を利用し,体節の剛体性に基づく確率モデルを利用することによって体節形状を高精度に獲得する手法を研究した.
次に,色情報を利用するアプローチでは,
1,他関節物体が持つ剛体性と確率的手法を利用することによってより高精度な多関節物体の形状を獲得する手法
2,物体色と背景色が類似することによるシルエット抽出誤りを,ランダムパターン背景と多視点での物体の観測色を利用することにより訂正する手法
3,物体色と背景色が類似することによるシルエット抽出誤りを,多視点での背景差分値と物体形状に対する知識を利用することにより解消する手法
を研究した.
また,これらの手法の有効性を実証するために,多数のカメラ・照明,およびランダムパターン背景を設置した撮影システムを構築した.本撮影システムによりさまざまな照明環境・背景環境を実現することができ,本撮影システムを用いてさまざまな物体を撮影対象として実験を行うことにより,提案手法の有効性を検証することが可能となった.その結果,観測情報の相互補完を行うことによる3次元形状の計測精度の向上が,十分に働くことが実証された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] シルエットと法線マップに基づく物体形状計測2006

    • 著者名/発表者名
      飯山将晃 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会PRMU研究会 PRMU2005,No.271

      ページ: 81-86

  • [雑誌論文] 視体積交差法における時系列画像の統合による三次元復元形状の再現性の向上2005

    • 著者名/発表者名
      豊浦正広 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 Vol.88-D-II No.8

      ページ: 1549-1563

  • [雑誌論文] ランダムパターン背景を用いた視体積交差法のためのシルエット欠損修復2005

    • 著者名/発表者名
      豊浦正広 他
    • 雑誌名

      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU)2005 vol.1

      ページ: 1247-1254

  • [雑誌論文] 身体動揺を考慮した人体部位の形状計測法2005

    • 著者名/発表者名
      舩冨卓哉 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 Vol.88-D-II No.8

      ページ: 1530-1538

  • [産業財産権] シルエット抽出装置及び該方法並びに3次元形状データ作成装置及び該方法2005

    • 発明者名
      豊浦 正広 他
    • 権利者名
      豊浦 正広 他
    • 産業財産権番号
      出願:2005-201292
    • 出願年月日
      2005-07-11

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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