• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

モバイルカメラによる湾曲した紙面に描かれた情報の高解像電子化手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16700181
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

佐藤 智和  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50362835)

キーワードビデオモザイキング / 動画像解析
研究概要

平成16年度においては、モバイルカメラを用いて湾曲した紙面を撮影し、紙面の形状を自動推定するための基礎研究および、手法開発のための情報収集を行った。具体的には、まず、従来から申請者らが開発してきた平面を対象とした高解像電子化手法(超解像ビデオモザイキング手法)をベースに拡張を行い、動画像からの三次元復元手法を適用することによって、画像上で観測できる特徴点の三次元位置を逐次推定する手法を開発した。また、これによって得られた三次元点群に基づく局所的二次曲面あてはめによって推定誤差の排除を行い、同時に紙面の湾曲度を推定することを可能とした。最終的には、得られた曲面情報を用いて撮影画像データを平面状に展開することによって、高解像モザイク画像を生成することに成功した。これによって、原理的には、湾曲した紙面に描かれた情報をモバイルカメラを用いてなぞるように撮影するだけで紙面を高解像電子データとして自動的に電子化する手法を開発することができた。ただし、計算コストが大きいため、モバイル機器等の計算能力の低い計算機を用いた場合には、対象の電子化に膨大な時間がかかるという問題が新たに発覚した。また、従来の平面を対象とするビデオモザイキング手法に対して、三次元物体を対象とした場合には推定精度が低下するという問題が明らかとなった。これらの結果から、次年度では、より実用的なシステムを構築するための、手法の高速化および高精度化手法の検討が必要であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 特徴点追跡による三次元復元に基づく湾曲した紙面のビデオモザイキング2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤 智和
    • 雑誌名

      電子情報通信学会総合大会講演論文集 No.D-12-12

  • [雑誌論文] カメラ外部パラメータ推定による平面を対象とした超解像ビデオモザイキング2004

    • 著者名/発表者名
      佐藤 智和
    • 雑誌名

      パターン計測シンポジウム講演論文集 Vol.9

      ページ: 13-20

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi