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2006 年度 実績報告書

「痛み」を知覚する人間型自律ロボットの研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700193
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 健嗣  筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (30350474)

キーワード人間型ロボット / 自律ロボット / 知能機械 / 機械学習 / キャリブレーション / 痛み知覚 / 動作計画 / モータドライバ
研究概要

昨年度より構築している全身18自由度の人間型ロボットにおいて,初年度,第二年度の結果に基づき実験を行った.これは,ロボットのアクチュエータ部位において生じる過電流検知および逆起電力検知による物理的な作用の計測を詳細に行うものである.各モータドライバを通じてアクチュエータに供給される電流をセンシングすることにより,動作時のアクチュエータへの電流・電圧値データを収集し解析を行うと同時に,当初計画通りロボットの自己キャリブレーションに関する研究を行った.ロボットに初期状態から自身の各部位を自由に動作させ,最終的に,ロボットが自身で能動的に行動範囲を定める機構を持っことが出来ることを示した.特に,人間型ロボットの腕部を対象とし,ロボット動作時における各関節部モータに流れる電流とその時間変動に基づいて,稼働範囲を定める閾値をロボット自身の能動的な動作により獲得する手法を提案し,口頭発表を行っている.また,(1)無負荷状態,(2)腕の先端に一定荷重を付与,(3)動作中の想定外の衝突などにおいても,適切に自身の稼動範囲を能動的に獲得することが可能となることを示した.このように,機能としての「痛み」を人型ロボットに実装することで,ロボット自身が自身の姿勢と環境の変動に応じて適切な動作範囲を能動的に獲得できることを示した.本研究の成果を国際会議論文として投稿する準備を進めている.
さらに,学習理論に関する論文をまとめ,学術論文として発表した.これは,事象の関連性から学習を行うモデルであり,ロボットが自身の稼動範囲マップを構築・更新するにあたり重要となる今後,本手法を稼動範囲獲得へ応用するとともに,車輪型移動ロボットなどの異常検知への応用を検討したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A similarity-based neural network for facial expression analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Kenji Suzuki, Shuji Hashimoto
    • 雑誌名

      Pattern Recognition Letters (オンラインジャーナル)

      ページ: doi: 10.1016/j.patrec.2007.01.005

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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