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2006 年度 実績報告書

パルスニューラルネットワークによる複数音源自動分離学習ネットワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16700205
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

黒柳 奨  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (10283475)

キーワード聴覚情報処理システム / 音源認識 / 複数音源分離 / ニューラルネットワーク / パルスニューラルネットワーク / 教師なし学習 / CASA / SOM
研究概要

自律行動ロボットが外界を認知する手法を考えた場合、聴覚センサは全方位からの情報を効率よく獲得できるため、ロボットの環境把握のためにはなくてはならない手法である。このような聴覚システムを実現するためにはロボットが遭遇するであろう音源の種類をあらかじめ選択、記憶させておく必要がある。しかし自律行動ロボットの活躍範囲が拡大している昨今においては、ロボット行動範囲を限定してあらかじめ特定の音を記憶させることは妥当ではない。そこで、本研究では自律ロボットのための汎用的な聴覚システムを構築し、ロボットがその活躍の場において発生する音の種類を各個に学習することをめざし、環境に適応して周囲に存在する複数の音の種類を分離して学習分類する聴覚システムの実現を行った。3年計画の最終年度として、本年度は本システムの動作を検証するために、FPGAデバイスを用いた汎用の聴覚情報処理システムを構築し、入力信号の方向と種類をリアルタイムでコンピュータのディスプレイ上に表示するデモシステムの実現とその動作を確認した。また、楽器のように音の種類(倍音構成}が同じであっても音程が異なる入力音があった場合に、これらを同一の音として学習できるように信号中の音程(ピッチ}成分を検出してこれを除去する手法を提案した。本研究の成果は電子情報通信学会NC研究会において報告され、また2件の特許を出願した。なお、昨年度審査中であった学術論文は採録され、電子情報通信学会論文誌に掲載された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] 聴覚情報処理のための競合学習パルスニューラルネットワークCONP-II2007

    • 著者名/発表者名
      黒柳 奨, 岩田 彰
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(D) J90-D, No.1

      ページ: 115-125

  • [雑誌論文] パルスニューラルネットワークを用いたピッチ不変音源種類同定システムに関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      奥井広高, 岩佐要, マウリシオ・クグレ, 黒柳奨, 岩田彰
    • 雑誌名

      パルスニューラルネットワークを用いたピッチ不変音源種類同定システムに関する研究 NC2006

      ページ: 109-114

  • [雑誌論文] パルス二ューラルネットワークを用いた音源定位システムのFPGAによる実装2006

    • 著者名/発表者名
      岩佐 要, 黒柳 奨, 岩田 彰
    • 雑誌名

      日本神経回路学会全国大会JNNS2006

      ページ: 198-199

  • [産業財産権] 音学習装置2006

    • 発明者名
      岩田彰, 黒柳奨
    • 権利者名
      名古屋工業大学
    • 産業財産権番号
      特許、2006-252798
    • 出願年月日
      2006-09-19
  • [産業財産権] 音源定位・同定装置2006

    • 発明者名
      岩田彰, 黒柳奨, 岩佐要
    • 権利者名
      名古屋工業大学
    • 産業財産権番号
      特許、2006-252853
    • 出願年月日
      2006-09-26

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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