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2004 年度 実績報告書

自動筆跡鑑定技術の開発と起業シードとしての検討

研究課題

研究課題/領域番号 16700208
研究機関山口大学

研究代表者

水上 嘉樹  山口大学, 工学部, 助手 (60322252)

キーワード筆跡鑑定 / 署名照合 / バイオメトリック / 認証技術 / 感性工学 / 個人性 / 統計量 / セキュリティー
研究概要

筆跡鑑定を行うために、形状変動に含まれる統計量に個人性を見出すことが本研究の目的である。
今年度は、筆跡の形状変動を算出するための変位抽出アルゴリズムの設計とライブラリの実装を中心に行った。オペレーションシステムとしてWindows XP Professional,プログラミングにはC言語を用いた。変位抽出アルゴリズムは、a)基準筆跡と入力筆跡の変位を考慮した場合の類似性を表す項と変位のb)滑らかさを表す項の線形和を最小化する変位関数を,変分法の枠組みから導出する。さらに、計算時間の短縮と局所解への収束を避けるために粗密探索が併用される。
以下、実装したライブラリに含まれる主な関数について述べる。
1.int Sample Image(float **f0, float **f1, int w, int h);
重み付け平滑化サンプリングを行い実数画像f0から実数画像f1を生成する。なお、f0の画像サイズはw×hであるのに対して、生成されたf1の画像サイズはw/2×h/2となる。処理が成功しなかった場合は(-1)を返す。粗密探索で必要となる低解像度画像を提供する。
2.int DiffImage(float **f, float **fx, float **fy, int w, int h);
実数画像fから水平および垂直方向に差分画像fxおよびfyを作成する。
3.int QuickCalcDisplacement(float **f, float **g, float **fx, float **fy, float **dx, float **dy, float **tx, float **ty, int w, int h, float lambda);
実数画像gを基準として、実数画像fに含まれる実数変位(dx, dy)を計算する。なお、(tx, ty)は計算用のメモリ領域であり、lambdaは一般に正則化パラメータと呼ばれる。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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