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2005 年度 実績報告書

視覚入力から位置と向きの情報を分離する自己組織化モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16700232
研究機関宮崎大学

研究代表者

伊達 章  宮崎大学, 工学部, 助教授 (60322707)

キーワード情報分離 / 神経回路モデル / 自己組織化 / 情報表現 / ニューロコンピューティング / 自己組織化マップ / 主成分分析 / 独立成分分析
研究概要

部屋の中を自由に動くロボットの視覚時系列信号から,ロボットの位置と向きの情報を分離抽出する自己組織化神経回路モデルの開発をおこなうことが本研究の目的である.研究の第2年度たる平成17年度においては自己組織化モデルを発展させることを重点項目とした.その結果,次の2つの成果が得られた.
第一に,昨年度,開発をおこなった,二枚の自己組織化マップの間に反ヘブ学習をおこなう神経回路網モデルについて,その情報処理能力を検証した.この神経回路モデルは,高次元信号空間に埋め込まれている低次元の本質的な構造を自動的に抽出する自己組織化モデルとなっているが,そのモデルを使い,大脳皮質視覚野における複雑型細胞の反応選択性を説明することに成功した.
第二に,自己組織化をおこなう基本モジュールとなっている自己組織化マップを二枚利用し,それらを繰り返し利用することにより,高次元信号空間に埋め込まれている低次元の本質的な構造を自動的に抽出する自己組織化モデルを開発した.この神経回路モデルでは,それぞれの自己組織化マップは,高次元信号の入力次元をある程度落とすことに,もう一方の自己組織化マップの結果を利用している.二枚の自己組織化マップを繰り返し利用し計算を進めることにより,適切な解が得られるのではないかという期待をもち本モデルの開発をおこなった.この手法を単純な問題に応用したところ,入力信号を前もって 1)ランダムベクトル,2)主成分ベクトル,でそれぞれ写像し表現した場合と比較し,それらよりよい結果が得られた.これらについて,国際会議において発表をおこなった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Iterative use of a pair of the self-organizing maps looking at data in two different ways2006

    • 著者名/発表者名
      Akira Date
    • 雑誌名

      Proceedings of the Eleventh International Symposium on Artificial Life and Robotics

      ページ: 811-814

  • [雑誌論文] 書評:ボトムアップ・トップダウンのダイナミクス2005

    • 著者名/発表者名
      伊達 章
    • 雑誌名

      日本神経回路学会誌 12・4

      ページ: 254

  • [雑誌論文] On the resolution of local ambiguity in visual recognition : Modeling by tree structured Markov random fields2005

    • 著者名/発表者名
      Akira Date
    • 雑誌名

      Systems and Computers in Japan 36・14

      ページ: 21-31

  • [雑誌論文] Separation of position and direction information of robots by a product model of self-organizing map and neural gas2005

    • 著者名/発表者名
      Akira Date
    • 雑誌名

      Systems and Computers in Japan 36・11

      ページ: 1-11

  • [雑誌論文] gnuplotを用いた「自己組織化マップ」学習ダイナミックスの理解2005

    • 著者名/発表者名
      伊達 章
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 105・131

      ページ: 43-48

  • [雑誌論文] 情報分離による複雑型細胞受容野の自己組織的形成モデル2005

    • 著者名/発表者名
      伊達 章
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J88-D-II・2

      ページ: 211-217

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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