研究概要 |
1.Random generation of 2 x... x 2x J contingency tables (Matsui, T., Matsui, Y. and Ono, Y)が、Theoretical Computer Science326(2004)117-135に掲載された。 この論文において、分割表数え上げ問題での組み合わせ爆発をおさえ、効率良く分割表の総数を列挙するアルゴリズムをグラフ論の手法を用いて作成した。特に、yes/noタイプのアンケートデータとプロフィール分析を合わせた解析に必要な、2x2x...x2xJ型分割表の高速な生成アルゴリズムを作成した。更に、実用を考慮し、パスカップリング法を用いて収束速度を算定し、高速化を計った。 2.Work shop on automated formalization in the East China Normal University, Shanghai(January 4 to 10,2005)にて、計算機を用いた代数関数論の形式化とその並列化について討論を行った。この形式化における証明の自動化にあたり、現状での問題点は、全列挙手法における問題点と類似したものであることが判明した。よって、今後両方面からの考察を進める必要がある。 3.統計情報研究会(平成17年3月9,10日:島根県立大学)を開催し、近似ベイジアンブートストラップ分布に関する議論を行った。この近似ベイジアンブートストラップ分布を用いることで、従来のベイジアンブートストラップ法と比較すると、高速かつ精度の高い結果が導かれることは、数値実験の上では明らかであるが、まだその論証に至っていない。今後その妥当性を検討し、検証を行う。
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