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2004 年度 実績報告書

神経発生における転写制御因子Zicファミリーの分子制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16700293
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

石黒 亮  独立行政法人理化学研究所, 比較神経発生研究チーム, 研究員 (70373264)

キーワード転写因子 / 転写開始複合体 / Zic / 遺伝子発現
研究概要

1、Zicと相互作用するタンパク質分子の同定
研究代表者は、Zicをアフィニティー精製する過程で、共に精製されてくる多数のタンパク質分子を分離、同定することに成功した。さらに、それらタンパク質分子と、Zic間の相互作用を再検討し、それぞれが、独立した結合成分であるのか、あるいは多くの構成成分が共に結合し、機能しているのかを検証した。その結果、Zicは、核内で2つの大きな複合体を形成し、遺伝子発現の制御において、転写開始複合体の形成や、RNA合成酵素の繰り返しの反応等に作用すると考えられた。現在、全ての構成成分のクローニングを進めると共に、個々の機能を解析中である。
2、ZicファミリーとI-mfaの相互作用
Zic1,2,3が核内に移行し、転写因子として機能することを阻害する分子として、I-mfaが知られている。研究代表者は、Zic4やZic5においても、同様の制御機構が働くか否かを明らかにする目的で、細胞内におけるそれぞれのタンパク質の局在を解析し、Zic4やZic5では、I-mfaによる影響が表れないことを確認した。さらに、転写レベルでもそれぞれについて詳細に解析し、I-mfaによる阻害が見られないことが判明した。これらに結果から、投稿論文にまとめるとともに、日本生化学会大会で発表した。
3、Zicの下流遺伝子群の同定
申請者は、クロマチン免疫沈降の手法を用いて、Zicが直接作用する遺伝子の同定を進めている。培養細胞を用いて、化学架橋剤でZicとDNAを結合させた後、DNAを断片化し、免疫沈降で精製した。現在、精製したDNAのクローニングと塩基配列の決定を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular properties of Zic4 and Zic5 proteins : functional diversity within Zic family2004

    • 著者名/発表者名
      Ishiguro A, Inoue T, Mikoshiba K, Aruga J.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 324・5

      ページ: 302-307

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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