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2004 年度 実績報告書

超音波造影治療用バブルリポソームの開発および遺伝子導入ベクターへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 16700392
研究機関帝京大学

研究代表者

滝澤 知子  帝京大学, 薬学部, 助手 (90260934)

キーワード超音波 / リポソーム / 遺伝子導入 / バブル
研究概要

臨床応用可能な診断治療用製剤および遺伝子導入用ベクターの開発を目的とし、ガス内封リポソームの調製方法について検討し、調製されたバブルリポソームと超音波照射による遺伝子導入効率の上昇について検討を行った。
リポソームをvialビンにパーフルオロプロパンガスと共に入れて密栓し、bath型超音波装置(42kHz)を用いて超音波処理を行った。リポソームへのガスの内封は超音波診断用装置を用いて評価した。粒子系が約1μmおよび150nmのリポソームについて検討したところ、いずれもガスの内封を確認できた。封入時、vialビン内を同ガスで加圧状態にすると、効率良くガスが封入できることがわかった。また、リポソーム溶液の濃度を高くすると封入率の低下がみられた。種々の脂質組成についてガスの封入を検討したところ、コレステロールやカチオン性脂質、PEG誘導体を含有するリポソームへもガスを封入することが可能であった。さらに、調製したリポソームは770kHz-3MHzの超音波照射により崩壊することが確認された。調製したバブルリポソームは、vialビン内で長時間にわたりガスを保持しており、長いものでは3週間以上保持していた。
このようにして調製したバブルリポソームを用い、超音波併用による遺伝子(pDNA)導入効率の上昇についてin vitroで検討を行ったところ、いずれのリポソームにおいても超音波との併用によって遺伝子発現の上昇が確認された。照射時間を変えて検討したところ、約10秒で発現量はプラトーに達し、照射時間は10秒で十分であると考えられた。
以上、in vitroで基礎的な実験であるが、ガス封入リポソームの調製に成功し、遺伝子発現量の上昇を確認することができた。さらに、in vivoでの検討を進め、有用性について検討を進めたい。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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