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2004 年度 実績報告書

発達障害児の平衡反応に対する評価・支援システムの開発 〜感覚統合の視点から〜

研究課題

研究課題/領域番号 16700418
研究機関東京都立保健科学大学

研究代表者

伊藤 祐子  東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (60289973)

キーワード発達障害児 / 平衡反応 / 評価 / 支援 / システム / 感覚統合 / 作業療法
研究概要

1)電動ホーススウィング装置の開発:本装置はホーススウィング,モータ,エンコーダから構成される本体に,モータドライバ,モータコントロールボードを搭載したPCを接続して制御を行う.装置の動作は,上部に搭載されているモータの回転がチェーンにより伝達され,回転軸を中心にバーが回転する.またシートはバーからロープで吊るすような構造になっている.シートの揺動を発生させるための動作プログラムを開発し,装置の動作確認実験を行った結果,セラピストの手でホーススウィングを揺らす方法よりも一定した揺れを発生させることが可能となった.
2)3次元動作解析を用いた被験者の姿勢解析方法の確立:3次元動作解析ソフトFrame-Dias(株式会社DKH)により,装置の動作確認及び被験者の姿勢解析方法について検討した.動作確認はシート先端に貼付した反射マーカーの座標を算出することにより行った.被験者については身体の解析部位(14箇所)に反射マーカーを貼付し,3次元座標を求め,それらを線で結ぶことによりスティックピクチャが作成される.頭頂-胸骨を結ぶ線分や,肩峰-大転子を結ぶ線分の角度変化を算出することにより,頭部・体幹の立ち直り反応を解析することが可能になった.
3)健常成人・健常児を対象とした評価実験及び解析:装置動作中における電動ホーススウィング上の被験者の姿勢を観察したところ,健常成人では安定した姿勢を保持できる被験者と,不安定な被験者に分かれていた.健常児(4〜5歳児)では全体的に不安定であった.頭部及び体幹の角度変化を算出した結果,ホーススウィング上で姿勢が不安定な被験者は頭部の角度変化が大きい傾向にあり,揺れに対する頭部の保持能力が不十分であることが示唆された.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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