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2004 年度 実績報告書

伸張刺激が廃用性筋萎縮に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16700426
研究機関北里大学

研究代表者

坂本 美喜  北里大学, 医療衛生学部, 助手 (40365177)

キーワード骨格筋 / 廃用性筋萎縮 / 筋線維タイプ / 筋短縮 / 筋伸張
研究概要

骨格筋の萎縮は、神経・筋疾患、加齢、長期臥床や関節固定など様々な原因で生じる。廃用性筋萎縮のメカニズムを解明するために関節固定や後肢懸垂などの実験モデルが作成されているが、関節固定モデルでは固定時の筋長の差異により萎縮の程度が異なり筋短縮位での固定は伸張位での固定に比較して強い萎縮が出現する。また筋萎縮の程度は一様でなく、筋線維タイプ別に異なっている。
我々は、筋短縮位で固定したマウスヒラメ筋において、筋線維が波打つような形態的な変化(wave-like structure)が出現したことを報告し、廃用性変化の有用なマーカーとなることを示した(Oka et al:Health and Behavior Science2003)。
本年度は、固定により誘引されるwave-like structureの出現頻度を筋線維タイプ別に検索した。はじめに、マウスヒラメ筋を短縮位にて固定し、固定群(3日・5日・7日・10日間)とコントロール群についてwave-like structureの出現頻度を算出した。その結果、固定7日間群ではwave-like structure出現頻度は最も高く平均41.3%となり、コントロール群と比較して有意に(P<0.01)差が認められた。筋線維タイプ別のwave-like structure出現頻度は、固定7日間群でタイプI、タイプIIともに最も高く、さらにタイプI線維よりもタイプII線維により高い頻度で観察された。
次に、筋伸張位の固定下でのwave-like structureの出現頻度について検索した。固定10日間群に最も多く観察されたがその出現頻度は平均14.9%にとどまり、筋短縮位での固定に比較して少ない傾向がみとめられている。
このことから、wave-like structureは筋萎縮の程度と関連をもつ形態的変化であることが推察された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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