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2005 年度 実績報告書

伸張刺激が廃用性筋萎縮に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16700426
研究機関北里大学

研究代表者

坂本 美喜  北里大学, 医療衛生学部, 講師 (40365177)

キーワード骨格筋 / 廃用性筋萎縮 / 筋線維タイプ / 筋短縮位
研究概要

骨格筋の不活動によって生じる萎縮は廃用性筋萎縮とよばれ,長期臥床やギプス固定など様々な状況で生じる.我々は,筋に伸張刺激が加わらない筋短縮位で固定したマウスヒラメ筋の筋縦断面の所見において,形態的な変化(wave-like structure)が出現したことを報告し,廃用性変化のマーカーとなる可能性を示した(Oka K et al.).また,wave-like structureは,タイプI線維に比較して,タイプII線維においてより早期から高い頻度で出現することを確認している.一方、筋伸張位の固定下ではwave-like structureの出現頻度は筋短縮位での固定に比較して少ない傾向が観察されている.
しかしながら,固定による筋線維タイプ分布の変化および筋線維タイプ別にみた筋萎縮の関連は明らかではない.本年度は,筋短縮位固定後のマウスヒラメ筋の筋線維別の分布状態を明確にした。さらに、筋萎縮の経時的変化を筋線維タイプ別に検索し、wave-like structureの出現時期との関連を明らかにすることを目的とした.はじめに、マウスヒラメ筋を短縮位にて固定し、固定群(3日・5日・7日・10日間)とコントロール群について筋線維タイプ分布を調査した。その結果、コントロール群では、タイプI線維が占める割合は平均47.3%であった。また、各固定群間に有意な差はみとめられなかった。次に横断面積について検索した。コントロール群および各固定群において、タイプI線維がタイプII線維に比較して横断面積は大きかった。筋萎縮は、タイプI,タイプII線維ともに,固定期間の延長に伴い強くなり、認められ、またタイプII線維により早期から萎縮が出現した。一方、wave-like structureとの関連をみると、筋横断面積の減少はwave-like structureの出現時期よりも遅延することが示唆された.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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