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2004 年度 実績報告書

筋の形状と機能を考慮した筋力測定方法の開発および競技者への適用

研究課題

研究課題/領域番号 16700473
研究機関明星大学

研究代表者

村岡 慈歩  明星大学, 一般教育, 講師 (70307990)

キーワード協働筋 / カーフレイズ / 筋電図 / 筋酸素動態
研究概要

本年度は,下腿の筋力トレーニングの一つであるカーフレイズを取り上げ,カーフレイズ中に下腿三頭筋(腓腹筋内側頭;MG,外側頭;LG,ヒラメ筋;SOL)がそれぞれどのような電気的活動,筋酸素動態を取りうるのかを明らかにすることを目的とした.被検者(健康な成人男性5名)は,椅座位姿勢をとり,近赤外分光装置のプローブ,筋電図の電極,ゴニオメータを装着し,20分以上安静にした後,3分間の安静時の測定行った.その後,立位姿勢をとり,2秒間で踵を挙げ2秒間で踵を下げるというスタンディングカーフレイズを20回連続で行った.運動を開始すると,酸素化ヘモグロビンはいずれの筋においても低下し,特に,MGの低下の程度が著しかった.脱酸素化ヘモグロビンは,いずれの筋においても運動開始直後は低下し,その後,MGは急激に増加し,LGは初期値に戻ってそれを保ち,SOLは,減少して最後迄その値を保った.このことは,運動初期の組織の酸素需要が筋によって異なることを示している.組織酸素飽和度の低下は,LGよりMGのほうが大きかった.20回目では,MGで29.4±3.6%,LGで47.9±3.8%,SOLで56.1±4.0%であった.筋血液量は,運動中は,安静時より低下し,いずれの筋においても,運動を開始すると速やかに減少した.MG,LCにおいては,3-4回目の収縮まで急激に低下し,その後徐々に増加していった.一方,SOLにおいては,運動の終盤まで,減少し続けた.筋電図の平均振幅は,MG,LGが運動初期に増加し,その後は一定の値を保った.SOLは,運動中ほとんど変化はみられなかった.平均振幅は,MGが最も大きかった.従って,カーフレイズのような連続的な動的運動についても,協働筋間において,筋酸素動態の差異がみられ,その差は,運動を継続するにつれ顕著になることが明らかになった.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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