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2005 年度 実績報告書

大動脈形状の加齢変化が動脈脈波伝播速度測定に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16700499
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

菅原 順  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉工学研究部門, 研究員 (00357261)

キーワードMRI / 大動脈脈波伝播速度 / 動脈スティフネス
研究概要

Magnetic Resonance Imaging (MRI)を使用し,大動脈形状(湾曲,長さ)を非侵襲的に評価し,健常な若齢者と高齢者とで比較すること,および大動脈脈波速度測定における大動脈形状の影響を明らかにすることを目的とした。本年度は,70歳以上の者および高血圧症患者を中心に測定を行うことを目指した.2004〜2005年度における被験者数は270名(19〜79歳,男性124名,女性146名)であった.このうち,70歳以上の被験者は29名,降圧剤を服用している高血圧者は30名であった.大動脈形状の評価については,加齢に伴う湾曲が著しいとされる腹部大動脈を中心に解析を進めた.臍から上方25cmにおける腹部大動脈を対象に,先行研究(Wenn and Newman, Australian Physical & Engineering 1990)に基づき湾曲係数(tortuosity coefficient)を算出した.若年男性(n=4,30±6歳,平均±SD)と中高齢男性(n=7,59±4歳)を比較したところ,前額面における湾曲係数は若年者が5.2±1.1,中高年者が6.2±2.5,矢状面における湾曲係数は若年者が10.4±1.8,中高年者が12.3±3.5であり,腹部大動脈の湾曲は前額面,矢状面とも中高年者の方が大きいことが明らかとなった.今後さらに大動脈の形状の評価を進めるとともに,大動脈形状の加齢変化が大動脈脈波速度測定値に与える影響を明らかにしていく予定である.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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