研究概要 |
断熱気密性能の異なる各種住宅を対象とした住まい方とエネルギー消費量に関するアンケート調査および液晶温度計による室内温度の計測を夏期,冬期の2回にわたり実施した。 まず,アンケート調査の対象として,次世代省エネルギー基準を満たす断熱気密性能の高い住宅と,断熱気密性能の低い在来型住宅をそれぞれ概ね100件程度ずっとなるよう選定した。夏期の住まい方と室内環境の快適性・月別水道光熱費に関するアンケート調査票を作成し,宮城県,秋田県に立地する計199件の住宅に2004年8月上旬から中旬にかけて液晶温度計を同封の上,配布し,2004年9月上旬に回収した。124件の住宅から回答を得た(回収率62%)。夏期アンケートの集計結果に関する報告書を冬期アンケート送付時に居住者に送付した。 夏期アンケートにおいて,冬期にもアンケート調査に協力可能と回答した住宅123件に対して,冬期の住まい方と室内環境の快適性・月別水道光熱費に関するアンケート調査を2005年1月上旬に実施した。冬期アンケート調査の回収時期は2005年3月分までの光熱費データが明らかになる2005年4月上旬〜中旬としており,現在,回収中である。 夏期,冬期における快適性の要求レベルと,それに対応する年間エネルギー消費量を定量的に把握するための統計的手法を用いたアンケート調査の分析に関しては,冬期アンケートの入力が終わり次第,平成17年度に持ち越して実施する。
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