本研究では学校間交流学習における授業設計、カリキュラム開発の問題に焦点をあて、授業設計モデルの開発と、普及を目的とした情報提供の方法を検討した。具体的には平成17年度は以下の5つの取り組みを実施した。 1)授業設計モデルの実証研究 24名の小学校、中学校教員に協力を依頼し、開発した授業設計モデルを用いた授業開発、実践を行った。教師を対象に授業設計についてのワークシートによるデータ収集と、児童生徒に対する学習目標に関する意識調査を実施した。 2)教員研修の実施 東北地方の情報教育の研究会等で学校間交流学習の授業設計をテーマにした研修を行った(3回)。 3)学会発表 日本教育工学会第21回全国大会(徳島大学)国際学会(KAEIM2005:釜山、HCI International2005:ラスベガス)にて学会発表を行った。 4)研究会の開催 8月7日に宮城、2月10日に山形にて、みちのく情報教育フォーラムの協力を得て自主研究会を開催した。1)で実施している実証研究に取り組んでいる教員による実践報告、討議を行った。 5)ポータルサイトの改修 H16年度に開発した授業設計モデルの解説、実践事例集、関連図書、交流プロジェクトへのリンク集、教師へのインタビュー記録等を集積したポータルサイトの改修を行った。セキュリティ面の対策、ユーザビリティの向上、コンテンツの更新などである。 なお、これ以外に本研究に関して1件の論文を投稿中である。
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