研究概要 |
平成16年度においては、複数のDVカメラで撮影したビデオの撮影日時情報を解析して時間的な関連性を自動検出する機能と、脳波・筋電・視線等の生体情報を用いてリプレイ等の映像演出効果を自動作成する機能を研究開発した。 1.実習を支援するためには,「見たい箇所を多角度から見られるコンテンツ」,「各部の動きが正しく把握しやすいコンテンツ」などが望まれる.本研究では,ビデオカメラを複数用いて機器操作映像等を撮影し,その多面的ビデオ映像を同期再生するシステムMultiVideoPlayer(以下,MVP)についての提案を行った.MVPは,複数のデジタルビデオカメラ(以下,DVカメラ)で別々に撮影したビデオ映像中の映像撮影情報を解析してそれら複数のビデオ映像の関連性を自動検出する機能を有している. 2.同じ時刻・場所で撮影した複数撮影者の映像をサーバに集め,インターネット経由で映像編集をできるようにするシステム「MediaBlocks」を提案した.MediaBlocksでは、自分ではうまく撮影できなかった瞬間の映像を,偶然に集められた他の人の映像の中から見つけて自分の映像に取り込むこと等が可能となる. 3.複数人のグループで撮影された映像から自動的にショットの選別・スイッチングを行い、多視点映像コンテンツを作成するシステム「MindStudio-G」を提案した。本手法では、カメラワークと集中度という暗黙的な意志を生体信号(脳波、瞬目、筋電)の解析結果を用いることにより推定した。
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