研究概要 |
これまでにも数多くのe-Learningシステムが開発されているが、より広く利用されるためには、1)教材作成の効率化、2)学習者間の知識伝達を促す仕組みの構築、3)学習に関する同期情報の活用、などが要点と考えられる。この1)と2)については、現在実施されているe-Learning授業のほとんどで、その教材を教師または授業運営者側が作成している。しかしながらこの手法では教師側の作業量が増え、更には教師側の想定した学習経路に沿ってしか学習が進まないというデメリット/特性がある。 このような現状に対して今年度の研究では,学習効果の高いeラーニング教材を効率的に作成するweb上のシステムを構築した。また、学習者間での知識伝達を促すためのSNS(Social Networking Site)としての仕組み部分についても構築し、テスト運用を行った。開発したシステムの試験運用の際には、園田学園女子大学の複数の専門科目について教材開発をし、利用者から報告された不具合などを適宜修正した。更に同期情報の活用部分については、Flash Communication Serverを用いて、いくつかの試験的な取り組みを行った。 システムの構築には、Macromedia Flash Professional 8、ColdFusion、MySQLなどのソフトウェアを用いた。また、実際のeラーニング教材の素材作成には、Adobe Illustratorなどを用いた。これらのシステム/教材は、実際にweb上にて運用し、各種環境からの接続状況等の確認を行った。
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