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2004 年度 実績報告書

NBS1依存性相同組換えの放射線生物影響における意義

研究課題

研究課題/領域番号 16710032
研究機関京都大学

研究代表者

坂本 修一  京都大学, 放射線生物研究センター, 助手 (60346070)

キーワード相同組換え / DNA二本鎖切断 / 放射線感受性 / 高発がん性 / NBS / BRCA1 / BRCA2
研究概要

16年度は、NBS1がDSB修復でのHRにおいて作用する機構の解析をHR測定カセットDRGFPを用いて行った。
<NBS1のHRにおける機能ドメインの同定>
NBS患者由来繊維芽細胞株を正常NBS1 cDNAにより相補したところ、放射線感受性とHR能が共に回復したことから、ヒト細胞においてもNBS1がHRに重要であることが判った。次に、種々の変異型NBS1 cDNAを作成し、一過的に発現させてHR頻度を測定することでHR修復に重要なNBS1の機能ドメインを検索したところ、N末端のFHA及びBRCTドメインとC末端のMIE11結合ドメインがHRに重要であることが明らかになった。また、ATMによりリン酸化される部位はHRには必須ではないことも判明した。これらの結果から、NBS1はMRE11/RAD50複合体をDSB周辺のクロマチンヘリクルートすることによりHRに機能すること、ATM非依存的に機能できることが示唆された。
<他のHR因子との関連性の検討>
HR修復に作用する家族性乳癌原因遺伝子産物BRCA1及びBRCA2とNBS1との機能関連を調べるために、BRCA1及びBRCA2のdominant-negative(DN)体を作成した。NBS細胞とその相補細胞は、BRCA1及びBRCA2のDN体によってそれぞれ同程度HR能が抑制されたことから、NBS1とBRCA1及びBRCA2はHR修復において独立して作用することが示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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